2.1.1 ほかのシステムのデータを資産管理データベースに登録する
ほかのシステムから移行したデータを一括して登録するために、資産管理データベースにインポートします。インポートは、Asset Consoleにログインできる環境であれば、どこからでも実行できます。
CSVファイルのインポートは、インポート画面から実行します。
インポート画面を次の図に示します。
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インポートは、まず条件を作成してから、その条件に従って実行します。インポートの条件は、情報の種類ごとにサンプルが提供されています。サンプルの資産種別については、マニュアル「運用ガイド」の「4.10.2(1) 資産種別の選択」を参照してください。
インポートの実行方法には、インポート画面から実行するほかに、jamCsvImport.batおよびjamimportコマンドを実行する方法があります。それぞれの実行方法については、マニュアル「設計・構築ガイド」の「7.1.1 インポートの流れ」を参照してください。
ほかのシステムで管理している情報を資産管理データベースにインポートする作業の流れを次に示します。ここでは、機器の情報として、「機器No.」(資産ごとにユニークな値)、「氏名」、「PCの状態」(使用/未使用)および「MACアドレス」を管理している場合を例に説明します。
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CSVファイルを作成する。
データがCSV形式でないと、資産管理データベースにインポートできないため、移行するデータのCSVファイルを作成します。CSVファイルの項目名は任意の文字列を記述できます。CSVファイルのフォーマットについては、マニュアル「運用ガイド」の「4.10.1(1) CSVファイルのフォーマット」を参照してください。
作成するCSVファイルの例を次の図に示します。
図2‒3 作成するCSVファイルの例 -
「PCの状態」の「使用」および「未使用」の文字列を変更する。
Asset Consoleの既存の運用に合わせるため、CSVファイルの「PCの状態」の「使用」および「未使用」を、「運用」および「在庫」に変更します。
移行前の名称を引き継ぐ場合は、コード管理画面で、状態の文字列を変更してください。コード管理画面での操作方法については、マニュアル「運用ガイド」の「4.8.2 コードの表示文字列を変更する」を参照してください。
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インポートの条件を作成する。
資産管理データベースにデータを登録するために、インポートの条件を作成してCSVファイルの項目名と管理項目を引き当てます。インポートの条件は、まず、インポート画面の[パターン登録]ボタンをクリックすると表示される[資産種別選択]ダイアログで、「資産種別」に「機器に関する情報」を選択します。次に、管理項目の[参照]ボタンをクリックすると表示される[引き当て設定]ダイアログで引き当て項目を設定します。[引き当て設定]ダイアログを次の図に示します。
図2‒4 [引き当て設定]ダイアログ 条件を作成する際の引き当て項目の設定値を次の表に示します。
表2‒1 条件作成時の引き当て項目の設定値 管理項目
引き当て項目の設定値
資産情報.資産番号
「CSV項目」に「機器No.」を指定
資産情報.ユーザ名
「CSV項目」に「氏名」を指定
資産情報.稼働管理種別
「固定値」に「稼働管理対象」を指定
資産情報.機器状態
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「CSV項目」に「PCの状態」を指定
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「デフォルト値」チェックボックスをチェックして、「運用」を選択
資産情報.登録日
「固定値」に「2006/01/01」を指定
ハードウェア資産情報.MACアドレス
「CSV項目」に「MACアドレス」を指定
条件を作成する際のポイントを次に示します。
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項目名に「★」の付いた項目は、必ず指定してください。
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資産ごとにユニークな値を資産番号に引き当てると、ほかのシステムで管理していた値を資産番号として管理できます。値を登録しない場合は、資産番号は自動採番されます。
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MACアドレスをインポートすると、インポートした機器の情報にJP1/IT Desktop Management 2 - Managerから取得した管理情報を引き当てられます。
インポートの条件を作成する手順については、マニュアル「運用ガイド」の「4.10.2 インポートの条件を作成する」を参照してください。
条件を保存したあと、[戻る]ボタンをクリックして元の画面に戻ります。
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インポートを実行する。
インポート画面で、作成した条件を指定してインポートを実行します。インポートを実行する手順については、マニュアル「運用ガイド」の「4.10.3 インポートを実行する」を参照してください。
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インポート結果を確認する。
インポート結果一覧画面で、実行したインポート結果を確認します。インポート結果を確認する手順については、マニュアル「運用ガイド」の「4.12 インポートの結果を確認する(インポート結果一覧)」を参照してください。
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機器を管理する。
保有機器集計画面で保有機器の台数を集計したり、一括変更画面で機器の情報を変更したりして機器を管理します。
インポート業務では、すべての情報がインポートできるまで、手順1.〜手順4.を繰り返し実施します。