2.4.1 インストール時の注意事項(HP-UX (IPF)の場合)
システムのOSがHP-UX (IPF)であるSNMPエージェントをインストールする場合の,HP-UX (IPF)固有の注意事項について説明します。OS共通の注意事項については,「2.4 インストール時の注意事項」を参照してください。
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SNMPエージェントのインストールでOSのファイルの一部が変更されます。
SNMPエージェントは161/udpポートをSNMPパケットの受信ポートとしています。この161/udpポートに接続できるプロセスは1つだけです。そこで,ネイティブエージェントとSNMPエージェントを同時に起動した場合,SNMPエージェントが161/udpポートに必ず接続できるように,ネイティブエージェントをOS起動時に自動起動しない設定にしています。なお,SNMPエージェントのアンインストール時に元の名称に戻します。次に変更前と変更後のファイル名を示します。
変更前
変更後
/sbin/rc1.d/K440SnmpMaster
/sbin/rc1.d/xK440SnmpMaster
/sbin/rc1.d/K435SnmpHpunix
/sbin/rc1.d/xK435SnmpHpunix
/sbin/rc1.d/K435SnmpMib2
/sbin/rc1.d/xK435SnmpMib2
/sbin/rc1.d/K435SnmpTrpDst
/sbin/rc1.d/xK435SnmpTrpDst
/sbin/rc1.d/K435SnmpIpv6
/sbin/rc1.d/xK435SnmpIpv6
/sbin/rc2.d/S560SnmpMaster
/sbin/rc2.d/xS560SnmpMaster
/sbin/rc2.d/S565SnmpHpunix
/sbin/rc2.d/xS565SnmpHpunix
/sbin/rc2.d/S565SnmpMib2
/sbin/rc2.d/xS565SnmpMib2
/sbin/rc2.d/S565SnmpTrpDst
/sbin/rc2.d/xS565SnmpTrpDst
/sbin/rc2.d/S565SnmpIpv6
/sbin/rc2.d/xS565SnmpIpv6
また,/etc/servicesファイルにsnmp 161/udpが定義されていない場合は,/etc/servicesファイルに追加されます。
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NNMと同一ホストにSNMPエージェントをインストールする場合,必要なディレクトリの存在を確認してください。
NNMと同一ホストにSNMPエージェントをインストールする場合,SNMPエージェントインストール時に,次に示すディレクトリが存在することが必要です。特に,クラスタシステムの場合,注意してください。
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/var/opt/OV/share
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/etc/opt/OV/share
SNMPエージェントはインストール時にこのディレクトリ配下にファイルを作成します。ディレクトリが存在しない場合,インストールは失敗します。
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SNMPエージェントのインストールで,次のファイルがSNMPエージェントで提供されるファイルに置き換えられます。
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/etc/srconf/agt/snmpd.cnf
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/etc/srconf/mgr/mgr.cnf
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/etc/srconf/mgr/snmpinfo.dat
なお,SNMPエージェントのインストール前に上記のファイルが存在していた場合,SNMPエージェントのインストールによって,上記のファイルがSNMPエージェントのインストールディレクトリ(/opt/CM2/ESA/newconfig配下)に退避されます。退避されたファイルは,SNMPエージェントのアンインストールによって復元します。
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