7.3.14 ユーザリソース定義ファイル
ユーザリソース定義ファイルは,ユーザ任意のリソースを収集する場合に定義します。ユーザリソース定義ファイルには,一つのリソースカテゴリの定義が記述できます。
(1) 書式
ユーザリソース定義ファイルの書式を,次に示します。
(2) リソースカテゴリに関する定義内容
リソースカテゴリに関する定義内容を次の表に示します。
キー名 |
値 |
---|---|
rsc_category《USER》((32バイト以内の英数字および「-(ハイフン)」)) |
リソースカテゴリ名称を指定します。
|
リソースカテゴリに関する定義の注意事項を次に示します。
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このフィールドは,ユーザリソース定義ファイルの先頭に記述してください。
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このフィールドは,一つのユーザリソース定義ファイルで一つだけ記述することができます。
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このフィールドを省略する場合は,キー名を含めて省略してください。
(3) リソースに関する定義内容
リソースに関する定義内容を次の表に示します。各フィールドは,次の表の記載順序に従って記述してください。
キー名 |
値 |
---|---|
rsc_id ((10000〜19999)) |
リソースIDを指定します。 |
rsc_label_j 《英語リソース名》((リソースグループとリソース,それぞれのラベル名称は32バイト以内)) |
日本語リソース名を指定する場合に指定します。リソースグループのラベル名称とリソースのラベル名称を,「;(セミコロン)」で区切って指定します。リソース名に英語を使用する場合は省略します。マルチバイト文字のほか,半角の英数字,記号が使用できます。半角カタカナは使用できません。また,途中にタブ,スペース,「,(コンマ)」,「:(コロン)」,「;(セミコロン)」は指定できません。 |
rsc_label_e ((リソースグループとリソース,それぞれのラベル名称は32バイト以内)) |
リソースグループおよびリソースの英語ラベル名称を,「;(セミコロン)」で区切って指定します。 英語ラベル名称に使用できる文字は,タブ,スペース,「,(コンマ)」,「:(コロン)」,「;(セミコロン)」,「/(スラント)」,「\(エスケープ文字)」を除くASCII文字です。 |
rsc_units 《単位表示なし》 |
リソースの単位を指定します。使用できる文字は,32バイト以内の英数字,「%(パーセント)」,「/(スラント)」,「_(アンダーバー)」,「-(ハイフン)」です。 |
rsc_threshold_MODE 《1》((1または2)) |
しきい値のモードを指定します。
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リソースに関する定義の注意事項を次に示します。
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該当するリソースカテゴリに関する定義に続けて,リソースの数だけ繰り返し記述してください。
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項目を省略する場合は,値の記述だけを省略し,キー名と「=(イコール)」は必ず記述してください。
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一つの定義ファイル内に同じリソースIDが複数定義されている場合,先に記述されているリソースの定義を有効とし,以降に記述されている定義は無視します。
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「rsc_label_j」および「rsc_label_e」の値は,定義ファイル内でユニークな値を指定してください。
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サマリリソース(String型MIBをデータ値とするサブリソースを含むリソース)の場合,「rsc_units」および「rsc_threshold_MODE」の定義は無視します。
(4) サブリソースに関する定義内容
サブリソースに関する定義は,一つ以上のインスタンスMIBオブジェクトの定義(省略可),一つ以上のサブリソースMIBオブジェクトの定義,および一つ以上のサブリソースの定義から構成されています。
[インスタンスMIBオブジェクトの定義] サブリソースMIBオブジェクトの定義 : サブリソースの定義 :
サブリソースに関する定義の注意事項を次に示します。
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該当するリソースに関する定義に続けて,サブリソースの数だけ繰り返し記述してください。
(a) インスタンスMIBオブジェクトに関する定義
インスタンスMIBオブジェクトに関する定義内容を,次の表に示します。各フィールドは,次の表の記載順序に従って記述してください。
キー名 |
値 |
---|---|
instance_mib_oid |
|
instance_mib_type |
|
インスタンスMIBオブジェクトに関する注意事項を次に示します。
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インスタンスMIBオブジェクトの定義全体を省略する場合は,キー名を含めて省略してください。
(b) サブリソースMIBオブジェクトに関する定義内容
サブリソースMIBオブジェクトに関する定義内容を,次の表に示します。各フィールドは,次の表の記載順序に従って記述してください。
キー名 |
値 |
---|---|
subrsc_mib_oid |
MIBオブジェクトIDを指定します。
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subrsc_mib_type |
|
サブリソースMIBオブジェクトに関する定義の注意事項を次に示します。
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該当するインスタンスMIBオブジェクトに関する定義に続けて,取得するMIBオブジェクトの数だけ繰り返し定義してください。
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項目を省略する場合は,値だけを省略し,キー名と「=(イコール)」は必ず記述してください。
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一つのリソース定義内に,同じ「subrsc_mib_oid」が複数定義されている場合,先に記述されているリソースの定義を有効とし,以降に記述されている定義は無視します。
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一つのリソース定義内に,複数のサブリソースに関する定義を記述する場合は,サブリソースMIBオブジェクトの定義に記述する「subrsc_mib_oid」には,同じ接尾辞を持つMIBオブジェクトIDを記述してください。
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サブリソースMIBオブジェクトは,最大26個定義できます。27個以上定義されている場合は,最初の26個の定義を有効とし,以降に記述されている定義は無視します。
(c) サブリソースに関する定義内容
サブリソースに関する定義内容を,次の表に示します。各フィールドは,次の表の記載順序に従って記述してください。
キー名 |
値 |
---|---|
subrsc_label_j 《英語サブリソース名》((32バイト以内)) |
日本語サブリソース名を指定します。マルチバイト文字のほか,半角の英数字,記号が使用できます。半角カタカナは使用できません。また,途中にタブ,スペース,「,(コンマ)」,「:(コロン)」,「;(セミコロン)」は使用できません。 |
subrsc_label_e ((32バイト以内)) |
英語サブリソース名を指定します。 英語サブリソース名に使用できる文字は,タブ,スペース,「,(コンマ)」,「:(コロン)」,「;(セミコロン)」,「/(スラント)」,「\(エスケープ文字)」を除くASCII文字です。 |
subrsc_mib_data (({ a〜z },演算子記号{ + , - , * , / }※1,整数値,括弧{( )}※2,SamplingTime)) |
subrsc_mib_oidで指定した,どのMIB値をデータとするかを,subrsc_mib_oidで指定した順に割り振られる予約済みキーワードa〜zと演算子記号で指定します。ただし,オブジェクトタイプがStringであるMIBを含む場合,予約済みキーワードは,単体で指定しなくてはなりません。そのため,演算子記号は記述できません。
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サブリソースに関する定義を記述する場合の注意事項を次に示します。
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該当するサブリソースMIBオブジェクトに関する定義に続けて,サブリソースの数だけ繰り返し記述してください。
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項目を省略する場合は,値の記述だけを省略し,キー名と「=(イコール)」は必ず記述してください。
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一つのユーザリソース定義ファイル内に,「subrsc_label_j」または「subrsc_label_e」の値が複数定義されている場合,先に記述されているリソースの定義を有効とし,以降に記述されている定義は無視します。
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サブリソースは,最大32個定義できます。
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String型MIBをデータ値とするサブリソースが一つでも含まれているリソースは,サマリリソース(単独の照会だけでき,収集(定期照会)ができないリソース)として取り扱われます。
(5) 定義例
ユーザリソース定義ファイルの定義例を次に示します。
(6) 注意事項
(a) ユーザリソース定義ファイルの格納場所
ユーザリソース設定ファイル格納ディレクトリ(UNIXの場合:$SSO_CONF/rsc,Windowsの場合:$SSO_CONF\sso\rsc)下にユーザリソース設定ファイル以外のファイルを配置しないでください。ユーザリソース設定ファイル格納ディレクトリ下にユーザリソース設定ファイル以外のファイル(ユーザリソース定義ファイル,そのほかのワークファイルなど)を配置すると,ssocolmngデーモンプロセスが不当にCPUを占有,または不当にメモリを消費することがあります。
(b) ユーザリソース定義の変更手順
ユーザリソース定義の追加・変更・削除に当たっては,「2.3.2 ユーザリソースの定義方法」を参照してください。
(c) リソース値算出時の0除算の扱い
リソース参照およびリソース収集時のリソース値算出の際,分母が0となる除算の結果は0として計算をします。
(d) サブリソースIDについて
ユーザリソースのサブリソースに付与されるサブリソースIDは,自動的に割り当てられます。
「リソースに関する定義内容」中の「サブリソースに関する定義内容」の順番に,1から1ずつカウントアップし,サブリソースIDとして割り当てます。
- 例
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リソースに関する定義内容の5番目に定義したサブリソースには,サブリソースID5が割り当てられます。