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JP1 Version 10 JP1/Cm2/Network Node Manager i セットアップガイド


20.2 NNMi設定およびデータベースを移動する

NNMiの設定とデータベースを,例えばテストシステムから本番システムなどへ移動するには,ソース(テスト)システム上のすべてのNNMiデータをバックアップしてから,バックアップをターゲット(本稼働)システムにリストアします。バックアップの実行後NNMiデータベースが変更されないようにするため,すべてのNNMiプロセスを停止し,オフラインバックアップを作成してください。

例:
nnmbackup.ovpl -type offline -scope all -target nnmi_backups\offline

18.3.2 異なるシステムでのリストア」にリストされた項目が両方のシステムで同じであることを確認してから,次の例のようなコマンドを実行します。

例:
nnmrestore.ovpl -source nnmi_backups\offline\newest_backup
注意事項

NNMiは同じSSL証明書を使用して,データベースへのアクセスおよびNNMiコンソールへのHTTPSアクセスをサポートします。データベースへアクセスするための証明書は,ソースシステム上でNNMiプロセスを最初に開始したときに作成されました。この証明書はバックアップおよびリストアデータに含まれています。この証明書がないと,NNMiはターゲットシステムからデータベースにアクセスできません。

ただし,NNMiコンソールへのHTTPSアクセスの場合は,SSL証明書をターゲットシステムに生成する必要があります。jbossの現在の実装が証明書のマージをサポートしていないため,NNMiは別のシステムからのデータをリストアして設定されたシステム上でのNNMiコンソールへのHTTPSアクセスはサポートしていません。ターゲットシステムがNNMiコンソールへのHTTPSアクセスをサポートする必要がある場合は,「20.3 NNMi設定を移動する」の手順を実行してから,ターゲットシステム上で新たにデータ収集を開始します。

異なるシステムへのリストアに関しては,ソースシステムへのリストア中に古いSSL証明書が,サーバー上に(nnm.keystore.backupnnm.truststore.backupとして)保存されています。古い証明書と新しい証明書はリストア中にマージされます。