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JP1 Version 10 JP1/Cm2/Network Node Manager i セットアップガイド


19.10 プロキシSNMPゲートウェイによって送信されたトラップからオリジナルトラップアドレスを特定するようにNNMiを構成する

NNMiのデフォルト構成を使用しているときは,プロキシSNMPゲートウェイによって送信されたトラップにはオリジナルトラップアドレスが表示されないことがあります。管理者は,オリジナルトラップアドレスを特定するようにNNMiを構成できます。

NNMiには,cia.originaladdressというカスタムインシデント属性があります。

NNMiは,com.hp.nnm.trapd.useUdpHeaderIpAddressプロパティと組み合わせて,cia.originaladdress属性の意味を特定します。com.hp.nnm.trapd.useUdpHeaderIpAddressパラメータの値のデフォルトはfalseなので,NNMiは通常cia.originaladdress属性を無視します。com.hp.nnm.trapd.useUdpHeaderIpAddressの値をtrueに設定すると,cia.originaladdress属性からSNMPエージェントアドレスの値がわかります。

UDPヘッダーアドレスをNNMiでのソースとして使用して,さらに管理対象デバイスの実際のSNMPアドレスへアクセスする必要があるときは,com.hp.nnm.trapd.useUdpHeaderIpAddressの値をtrueに設定すると便利です。

com.hp.nnm.trapd.useUdpHeaderIpAddress属性がfalse(デフォルトの設定)のときには,cia.originaladdressおよびcia.address属性の両方が同じ値を含みます。

cia.originaladdressの値を使用してオリジナルトラップアドレスを特定するようにNNMiを構成するには,次のようにします。

  1. 次のファイルを編集する。

    • Windows:%NNM_PROPS%\nms-jboss.properties

    • UNIX:$NNM_PROPS/nms-jboss.properties

  2. 次の行を含んでいるテキストブロックを検索する。

    #!com.hp.nnm.trapd.useUdpHeaderIpAddress=false
  3. 次のように行のコメントを解除して,編集する。

    com.hp.nnm.trapd.useUdpHeaderIpAddress=true
  4. 変更を保存する。

  5. NNMiを再起動する。

    a ovstop

    b ovstart

    HA下でファイルに変更を加えるときには,クラスタの両方のノードで変更を加える必要があります。HA構成を使用しているNNMiでは,NNMi管理サーバーの停止と再起動が必要な変更を加えた場合には,ovstopおよびovstartコマンドを実行する前に,ノードをメンテナンスモードにする必要があります。

  6. 手順1.から手順5.までを完了すると,NNMiはcia.originaladdressの値を使用してオリジナルトラップアドレスを特定する。