17.7.3 アクティブなクラスタノードでの設定解除
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アクティブなクラスタノードで,NNMi HAリソースグループを停止する。
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Windowsの場合
%NnmInstallDir%misc\nnm\ha\nnmhastoprg.ovpl NNM <resource_group>
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UNIXの場合
$NnmInstallDir/misc/nnm/ha/nnmhastoprg.ovpl NNM <resource_group>
リソースグループの停止を待たずにプロンプトが返ってくるため,HAクラスタソフトの管理コンソールやコマンドを使用してリソースグループの停止を確認してください。
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NNMiを使用している環境によっては,次の手順を実施する必要がある。
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WSFCの場合
リソースグループを停止したあと,フェイルオーバークラスタ管理コンソールから次の手順を実施します。
<resource_group>-APPの依存関係からディスクリソースを削除します。
<resource_group>からディスクリソースを削除します。
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アクティブなクラスタノードで,HAクラスタからNNMiの設定を解除する。
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Windowsの場合
%NnmInstallDir%misc\nnm\ha\nnmhaunconfigure.ovpl NNM <resource_group>
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UNIXの場合
$NnmInstallDir/misc/nnm/ha/nnmhaunconfigure.ovpl NNM <resource_group>
このコマンドによってHAリソースグループのフェイルオーバー対象一覧から該当するノードを解除します。
このコマンドによって,共有ディスクへのアクセス権は失われますが,ディスクグループやボリュームグループの設定が解除されるわけではありません。
なお,次のメッセージが出力される場合がありますが,問題ありません。
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WSFCの場合
警告:クラスタレジストリにあるリソースグループ xxxxxのパブリックエントリPUBLIC.HA_MOUNT_POINT に値がありません。
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HP SGの場合
Unable to perform the security token exchange with cmclconfd on node xxxxx
Cannot connect to configuration daemon (cmclconfd) on node xxxxx
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VCSまたはSCSの場合
VCS WARNING V-16-1-10133 Group does not exist: <resource_group>
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NNMiノードのFQDN設定を物理ホスト名に変更する。
<FQDN>には物理ホスト名(hostnameコマンドで表示されるホスト名)のFQDNを指定してください。
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Windowsの場合
%NnmInstallDir%bin\nnmsetofficialfqdn.ovpl -force <FQDN>
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UNIXの場合
/opt/OV/bin/nnmsetofficialfqdn.ovpl -force <FQDN>
このコマンドによってHA設定時に仮想ホスト名に変更したFQDN設定を,物理ホスト名のFQDNに変更します。
なお,コマンド実行時に次のメッセージが出力される場合があります。
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「シングルサインオンが正しく機能するには,新しい証明書を手動で生成する必要があります。」が表示された場合
シングルサインオンはサポートしていないため,このメッセージは無視してください。
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「新しい証明書を生成できません。自己署名されたエイリアスxxx.xxx.xxxはすでにキーストアに存在します。」が表示された場合
nms-local.propertiesファイルを編集してください。
- ファイルのパス
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・Windowsの場合:%NnmDataDir%conf\nnm\props\nms-local.properties
・UNIXの場合:/var/opt/OV/conf/nnm/props/nms-local.properties
編集内容
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自己署名証明書を使用する場合
com.hp.ov.nms.ssl.KEY_ALIAS = <FQDN>.selfsigned
<FQDN>はnnmsetofficialfqdn.ovplで指定したFQDNを小文字で記述します。
証明書の詳細については,「8. NNMiでの証明書の使用」を参照してください。
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アクティブなクラスタノードで,NNMi HAリソースグループ固有のファイルを安全に保持できるように別の場所に移動する。
NNMi HAリソースグループを再設定する予定がない場合,次のファイルのコピーを保存する必要はありません。この時点でファイルを削除してかまいません。
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WSFCの場合
エクスプローラで,%NnmDataDir%hacluster\<resource_group>\フォルダを削除します。
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HP Serviceguardの場合
cd /var/opt/OV/hacluster
rm -r <resource_group>
cd /etc/cmcluster
rm -r <resource_group>
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VCSまたはSCSの場合
cd /var/opt/OV/hacluster
rm -r <resource_group>
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共有ディスクをマウントする。
OSやクラスタの操作によって,共有ディスクにアクセスできる状態にしてください。
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元のアクティブなクラスタノードに共有ディスクのNNMiファイルをコピーする。
この手順は次の条件のどちらかに該当する場合に,実施してください。
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HA構成時のデータベースをシングルサーバー構成に移してNNMiを運用する場合
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HA構成時に,nnmchangeembdbpw.ovplによってDBのパスワードを変更した場合
次のコマンドを実行し,元アクティブなクラスタノードに共有ディスクのNNMiファイルをローカルディスク上にコピーします。
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Windowsの場合
%NnmInstallDir%misc\nnm\ha\nnmhadisk.ovpl NNM -from <HA_mount_point>
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UNIXの場合
/opt/OV/misc/nnm/ha/nnmhadisk.ovpl NNM -from <HA_mount_point>
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共有ディスク上のNNMフォルダまたはNNMディレクトリを削除する。
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共有ディスクのマウントを解除する。
元のアクティブなクラスタノードでNNMiを実行する場合は,ここまでの手順で準備が完了しています。
ovstartを実行してNNMiを起動してください。
以降の手順は次の条件のどちらかに該当する場合に,実施してください。
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HA構成時のデータベースをシングルサーバー構成に移して,元のパッシブなクラスタノードでNNMiを運用する場合
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HA構成時に,nnmchangeembdbpw.ovplによってDBのパスワードを変更した場合
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元のアクティブなクラスタノードで次のコマンドを使って,NNMi設定をバックアップする。
これによって手順7.で共有ディスクからローカルにコピーしたデータを含めたバックアップが取得されます。
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Windowsの場合
%NnmInstallDir%bin\nnmbackup.ovpl -type offline -scope all -target <directory>
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UNIXの場合
/opt/OV/bin/nnmbackup.ovpl -type offline -scope all -target <directory>
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HA構成時のデータを使ってNNMiを実行したい元のパッシブなクラスタノードで,1つのノードごとに順番に,手順10.で取得したアクティブなクラスタノードのバックアップデータをパッシブなクラスタノードにリストアする。
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Windowsの場合
%NnmInstallDir%bin\nnmrestore.ovpl -force -source <backup_data>
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UNIXの場合
/opt/OV/bin/nnmrestore.ovpl -force -source <backup_data>
このコマンドの詳細については,「18. NNMiのバックアップおよびリストアツール」を参照してください。
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