17.7.2 パッシブなクラスタノードでの設定解除
パッシブなクラスタノードが複数ある場合は,解除するノードごとに次の手順を実施してください。
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パッシブなクラスタノードごとで,HAクラスタからNNMiの設定を解除する。
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Windowsの場合
%NnmInstallDir%misc\nnm\ha\nnmhaunconfigure.ovpl NNM <resource_group>
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UNIXの場合
/opt/OV/misc/nnm/ha/nnmhaunconfigure.ovpl NNM <resource_group>
このコマンドによってHAリソースグループのノード一覧から該当するノードを解除します。ほかのノードでHA構成のNNMiを実行するための設定や共有ディスクのデータへの変更は行いません。
なお,次のメッセージが出力される場合がありますが,問題ありません。
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Windowsの場合
警告:クラスタレジストリにあるリソースグループxxxxxのパブリックエントリPUBLIC.HA_MOUNT_POINTに値がありません。
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HP-UX HP SGの場合
Unable to perform the security token exchange with cmclconfd on node xxxxx
Cannot connect to configuration daemon (cmclconfd) on node xxxxx
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VCSまたはSCSの場合,HAクラスタに設定変更を反映させる。
haconf -dump -makero
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NNMiノードのFQDN設定を物理ホスト名に変更する。
<FQDN>には物理ホスト名(hostnameコマンドで表示されるホスト名)のFQDNを指定してください。
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Windowsの場合
%NnmInstallDir%bin\nnmsetofficialfqdn.ovpl -force <FQDN>
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UNIXの場合
/opt/OV/bin/nnmsetofficialfqdn.ovpl -force <FQDN>
このコマンドによってHA設定時に仮想ホスト名に変更したFQDN設定を,物理ホスト名のFQDNに変更します。
なお,コマンド実行時に次のメッセージが出力される場合があります。
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「シングルサインオンが正しく機能するには,新しい証明書を手動で生成する必要があります。」が表示された場合
シングルサインオンはサポートしていないため,このメッセージは無視してください。
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「新しい証明書を生成できません。自己署名されたエイリアスxxx.xxx.xxxはすでにキーストアに存在します。」が表示された場合
nms-local.propertiesファイルを編集してください。
- ファイルのパス
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Windowsの場合:%NnmDataDir%conf\nnm\props\nms-local.properties
UNIXの場合:/var/opt/OV/conf/nnm/props/nms-local.properties
- 編集内容(自己署名証明書を使用する場合)
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com.hp.ov.nms.ssl.KEY_ALIAS = <FQDN>.selfsigned
<FQDN>はnnmsetofficialfqdn.ovplで指定したFQDNを小文字で記述します。
証明書の詳細については,「8. NNMiでの証明書の使用」を参照してください。
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NNMi HAリソースグループ固有のファイルを安全に保持できるように別の場所に移動する。
NNMi HAリソースグループを再設定する予定がない場合,次のファイルのコピーを保存する必要はありません。この時点でファイルを削除してかまいません。
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WSFCの場合
エクスプローラで,%NnmDataDir%hacluster\<resource_group>\フォルダを削除します。
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HP Serviceguardの場合
cd /var/opt/OV/hacluster/
rm -r <resource_group>
cd /etc/cmcluster/
rm -r <resource_group>
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VCSまたはSCSの場合
cd /var/opt/OV/hacluster/
rm -r <resource_group>
ほかに解除するパッシブなクラスタノードがなければ,以上の手順で終了です。
HAクラスタからNNMiを完全に解除する場合は,すべてのパッシブなクラスタノードを解除後,アクティブなクラスタノードでの設定解除を実施してください。
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