5.2.2 ステータスポーリングの監視対象を計画する
デフォルトで,NNMi State PollerはSNMPポーリングを使って次を監視します。
-
NNMi検出対象デバイス上で既知の別のインタフェースに接続されたインタフェース。
-
IPアドレスをホストするルーターインタフェース。
- 参考
-
多くの場合,接続されたインタフェースへのポーリングだけでも,十分に正確な根本原因分析ができます。監視対象インタフェースのセットを拡張すると,ポーリングのパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。
- 〈この項の構成〉
(1) 監視されないノードへのインタフェース
直接管理していないデバイスに接続されているインタフェースのステータスを知る必要があることがあります。例えば,アプリケーションまたはインターネットサーバーへの接続が確立されているかどうか知る必要があるものの,そのサーバーのメンテナンスは担当していないことがあります。検出ルールにそのサーバーを組み入れていないと,NNMiはそのサーバーに接するインタフェースを未接続と見なします。
監視されていないノードに接続する重要なインタフェースのステータスを監視する方法には次の2つがあります。
-
監視されていないノードの検出。
監視されていないノードをNNMiトポロジに追加するとき,NNMiは,トポロジの残りの部分にノードを接続しているインタフェースを接続済みと見なします。この場合,監視設定に従ってこれらのインタフェースをポーリングできます。NNMiはノードを管理対象として検出します。NNMiに監視させたくないノードを非管理対象にしてください。
- 参考
-
検出された各ノードは,そのノードを管理しているかどうかにかかわらず,ライセンスの最大数まで数えられます。
-
未接続インタフェースのポーリング。
未検出ノードの接続を含むネットワークデバイスのノードグループを作成できます。次に,ノードグループの未接続インタフェースのポーリングを有効にします。
NNMiは,ノードグループのデバイス上のインタフェースをすべてポーリングするので,多数のインタフェースのあるデバイスに対するトラフィックが大量に追加されます。
(2) 監視の停止
NNMi管理モードを使って,デバイスまたはインタフェースを非管理対象またはサービス停止中に設定できます。非管理対象は恒久的な状況と見なされます。オブジェクトのステータスを知る必要はありません。サービス停止中は,1つ以上のオブジェクトがオフラインになり,ダウン(停止の)インシデントが不要な一時的な状況と見なされます。
すべてのグループ設定を通して,管理モードを考えてください。グループ,ポーリング間隔,種類に無関係に,オブジェクトのステータスが非管理対象またはサービス停止中に設定されている場合,State Pollerはそのオブジェクトと通信しません。
- ポイント
-
検出を行い,データベースに配置することを選択したデバイスやインタフェース(またはその両方)の中には,ポーリングの必要がないものもあります。非管理対象に恒久的に設定する可能性のあるそれらオブジェクトに着目してください。1つ以上のノードグループを作成し,管理モードを簡単に設定することもできます。