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JP1 Version 10 JP1/Cm2/Network Node Manager i インストールガイド


付録F 用語解説

J

JBossアプリケーションサーバー

Java Platform, Enterprise Edition(Java EE),Enterprise Java Beans(EJB)と組み合わせて使用するアプリケーションサーバープログラムです。

N

NNMi

JP1/Cm2/Network Node Manager iおよびJP1/Cm2/Network Node Manager i Advancedの略称です。

ネットワーク管理の支援や統合のために設計されたソフトウェアです。ネットワークノードの継続検出,イベントの監視,およびネットワーク障害管理などの機能を備えています。「NNMiコンソール」も参照してください。

NNMi管理サーバー

NNMiソフトウェアがインストールされ,NNMiプロセスやサービスが実行されるコンピュータシステムのことです。

NNMiコンソール

NNMiソフトウェアのユーザーインタフェースです。オペレータや管理者は,NNMiコンソールを使用することで,大部分のNNMiネットワーク管理タスクを実行できます。

O

ovstartコマンド

NNMiの管理プロセスを起動するためのコマンドです。詳細については,[ヘルプ][NNMi ドキュメントライブラリ][リファレンスページ](NNMiヘルプ)を参照してください。

ovstatusコマンド

NNMiが管理プロセスの現在のステータスを報告するコマンドです。詳細については,[ヘルプ][NNMi ドキュメントライブラリ][リファレンスページ](NNMiヘルプ)を参照してください。

ovstopコマンド

NNMiの管理プロセスを停止するためのコマンドです。詳細については,[ヘルプ][NNMi ドキュメントライブラリ][リファレンスページ](NNMiヘルプ)を参照してください。

S

SNMP

簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を参照してください。

SNMPトラップ

内部の状態の変化や障害を検知すると,SNMPエージェントによって生成される未確認イベントで,RFC-1155で指定されるプロトコルに準拠しています。

アカウント

ユーザーアカウントを参照してください。

アプリケーションフェイルオーバー

NNMiで,現在アクティブなサーバーが停止した場合に,NNMiのプロセスの制御をスタンバイサーバーに移行するオプション機能です。このオプション機能はユーザーが設定する必要があります。また,JBossクラスタリングサポートを利用しています。

インシデント

ネットワークに関する重要なイベントの通知イベントは,ネットワークマップ内のノードの背景の変化に反映されると同時に,インシデントビューにも表示されます。

簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)

マネージャプロセスとエージェントプロセス間のネットワーク管理情報の通信に使用されるTCP/IP上のネットワーク管理プロトコルです。

クイックスタート設定ウィザード

クイックスタート設定ウィザードは,NNMiのインストールが完了した直後に自動的に実行されます。クイックスタート設定ウィザードを使用して,SNMPv1またはSNMPv2c環境の読み取りコミュニティ文字列を準備したり,検出されるノードの範囲に制限を設定したり,管理者アカウントを設定したりできます。

グローバルネットワーク管理

地理的に分散している1つ以上のリージョナルマネージャからのデータを統合する1つ以上のグローバルマネージャを持つ,NNMiの分散型の配備です。

グローバルマネージャ

分散NNMiリージョナルマネージャサーバーからのデータを統合する,グローバルネットワーク管理配備内のNNMi管理サーバーです。グローバルマネージャは,環境全体のトポロジおよびインシデントの統合ビューを提供します。グローバルマネージャには,NNMi Advancedライセンスが必要です。

検出プロセス

NNMiが,ノードを管理下におくために,ネットワークノードの情報を収集するプロセスです。初期検出は,まずデバイスインベントリの情報を収集し,次にネットワーク接続情報を収集するという2つのフェーズのプロセスで実行されます。この検出プロセスは,初期検出のあとは継続的に,または要求に応じて起動します。「スパイラル検出」,「自動検出」,および「シード検出」も参照してください。

検出ルール

自動検出プロセスを制限するために使用する,ユーザー定義のIPアドレス範囲です。検出ルールは,自動検出の設定の一部分として,NNMiコンソールで設定されます。「自動検出」も参照してください。

高可用性

このマニュアルでは,設定の一部に障害があっても中断されないサービスを提供するハードウェアおよびソフトウェアの設定のことです。高可用性(HA)とは,コンポーネントに障害があった場合でもアプリケーションを実行し続けるよう冗長コンポーネントを備えた構成を意味します。NNMiは,市販されている幾つかのHAソリューションの1つをサポートするように設定できます。「アプリケーションフェイルオーバー」と比べてください。

コミュニティ文字列

SNMPエージェントに送信するSNMPクエリーを認証するために使用されるテキストパスワードです。

コンソール

NNMiコンソールを参照してください。

根本原因解析(RCA)

ネットワークインシデントの根本的な原因を特定するための,問題解決機能です。NNMiの根本原因解決(RCA)エンジンが通知された問題を評価することによって,インシデントが発生したと判断します。

シード

ネットワーク検出プロセスの開始点として機能すれば,NNMiのネットワーク検出を助けるSNMPノードのことです。例えば,監視する環境によってはコアルータがシードになります。各シードは,IPアドレスやホスト名によって識別されます。自動検出を無効にすると,検出プロセスはシード検出に限定されます。この場合,指定したノードだけが検出され,NNMiデータベースに追加されます。「自動検出」と「シード検出」も参照してください。

シード検出

シード,またはシードファイルを基にしたプロセスで,シードとして指定したノードについてだけ検出し,レイヤー2の接続情報を返します。シード検出は,特定したクエリーとタスクのネットワークインベントリだけを保守します。自動検出と比べてください。「スパイラル検出」も参照してください。

システムアカウント

NNMiのインストール時に使用するために提供される特別なアカウントです。システムアカウントは,インストール終了後は,コマンドラインのセキュリティや復旧目的だけに使用されます。「ユーザーアカウント」も参照してください。

自動検出

1つ以上の検出ルールに該当するすべてのSNMPノードを自動的に検出し管理下とする,スパイラル検出プロセスです。シード検出と比べてください。「スパイラル検出」と「検出ルール」も参照してください。

スパイラル検出

NNMiの管理するネットワークのインベントリ,包含,リレーションシップ,接続についての情報を含む,ネットワークトポロジ情報を常時更新する処理のことです。検出プロセスを参照してください。「自動検出」と「シード検出」も参照してください。

トポロジ(ネットワーク)

ネットワークのノードや接続などが,通信ネットワーク上でどのように配置されているのかを示す図のことです。

トラップ

SNMPトラップを参照してください。

ノード

ネットワーク関係で,ネットワークに接続されているコンピュータシステムやデバイス(プリンタ,ルータ,ブリッジなど)のことです。

ポート

ネットワークハードウェアで,ネットワークデバイスの情報の受け渡しを行う場所です。

ユーザーアカウント

ユーザーやユーザーグループが,NNMiにアクセスするための方法です。ユーザーアカウントは,NNMiコンソールで設定されます。それに定義済みのユーザーロールが割り当てられます。システムアカウントおよびユーザーロールを参照してください。

ユーザーロール

NNMi管理者は,ユーザーアクセス設定の一環として,各ユーザーアカウントに定義済みのユーザーロールを割り当てます。ユーザーロールによって,NNMiコンソールにアクセス可能なユーザーアカウント,および各ユーザーアカウントで使用可能なワークスペースとアクションが決まります。NNMiには,プログラムによってあらかじめ定義され変更できない次の階層型ユーザーロールがあります。

管理者オペレータレベル2オペレータレベル1ゲスト

「ユーザーアカウント」も参照してください。

ルール

検出ルールを参照してください。

レイヤー2(L2)

階層化通信モデルであるOpen Systems Interconnection(OSI)のデータリンク層です。データリンク層では,ネットワークの物理リンクを介してデータの伝送を行います。スイッチは,レイヤー2のデータを転送するデバイスで,宛先Media Access Control(MAC)アドレスからメッセージの転送先を決定します。

レイヤー3(L3)

階層化通信モデルであるOpen Systems Interconnection(OSI)のネットワーク層です。ネットワーク層は,ネットワーク上の隣接するノードのアドレスの取得,データ伝送経路の選択,サービス品質などに関与します。また,ローカルホストドメインへの受信メッセージの認識・転送なども行っています。サブネットの接続はすべてレイヤー3(IP)レベルで行われます。