ディスク障害などが発生してシステムが動作しなくなった場合,JP1/NETM/Network Monitor - Managerで使用する各種のデータが回復できなくなることがあります。このような不測の事態に備えて,定期的に各種のファイルをバックアップしておく必要があります。
バックアップが必要なファイルを次の表に示します。
表B-1 バックアップが必要なファイル
| 区分 |
種別 |
フォルダ名 |
JP1/NETM/Network
Monitor - Manager |
定義情報
監視ネットワーク情報 |
インストール先フォルダ\conf |
| インストール先フォルダ\data※1 |
| 連携情報 |
インストール先フォルダ\csc※2 |
| JP1/NETM/Network Monitor - Detector |
定義情報 |
インストール先フォルダ\conf |
- (凡例)
- インストール先フォルダ:JP1/NETM/Network Monitor - ManagerまたはJP1/NETM/Network Monitor - Detectorをインストールしたフォルダです。インストール先フォルダはそれぞれ次のとおりです。
- JP1/NETM/Network Monitor - Managerの場合:
- C:\nx\netmonitor
- JP1/NETM/Network Monitor - Detectorの場合:
- C:\nx\netmonitor\detector
- 注※1
- デフォルトのフォルダです。統合管理画面の[編集]‐[オプション]の[データ]タブで[データディレクトリ]をカスタマイズしている場合は,カスタマイズ後のデータディレクトリをバックアップしてください。
- 注※2
- デフォルトのフォルダです。統合管理画面の[編集]−[ネットワーク制御連携情報]の[CSC連携]タブで[データベースディレクトリ]をカスタマイズしている場合は,カスタマイズ後のデータベースディレクトリをバックアップしてください。
障害が発生した場合は,バックアップファイルを元の場所にリストアしてください。
JP1/NETM/Network Monitor - Managerを別環境に移行する場合は,下記の手順で行ってください。
- [移行元で行う作業]
- JP1/NETM/Network Monitor - Managerのバックアップを行い,定義情報,監視ネットワーク情報,連携情報を取得する。
- ユーザ定義のファイル・ディレクトリを取得する。※3
- [移行先で行う作業]
- 移行先でJP1/NETM/Network Monitor - Managerのインストールを行う。※1
- 統合管理画面が表示できることを確認する。※2
- 移行元でWebConsoleの機能を使っていた場合,WebConsoleのインストールを行いWebConsoleの画面が表示できることを確認する。
- JP1/NETM/Network Monitor - Managerのサービスを停止する。
- 移行元の定義情報(confフォルダ),監視ネットワーク情報(dataフォルダ),連携情報(cscフォルダ)をコピー&ペーストで移行先に上書きする。
- 連携情報(cscフォルダ)にある"dummy"以外のファイルにアクセス権,「Everyone:フルコントロール」を設定する。
- ユーザ定義のファイル・ディレクトリを作成(コピーやインストール)する。※3
- OSを再起動する。
- 統合管理画面とWebConsoleの画面を表示して,移行できていることを確認する。
- 注※1 JP1/NETM/Network Monitor - Manager のバージョン,インストールパスは移行前と移行後で同じにしてください。
- 注※2 JP1/NETM/Network Monitor - Manager のユーザ名は移行前と移行後で同じにしてください。
- 注※3 ユーザ定義のファイル・ディレクトリは,以下の通り。
- オプション
- [データ]タブのデータディレクトリ,ログディレクトリ
- [表示]タブの表示アプリケーション,連携ツール
- [通知]タブの通知パラメータ(起動コマンド・メール)
- [機能一覧]タブのデータベースディレクトリ
- [ダウンロード]タブのダウンロード後の起動コマンド(接続機器・拒否機器・ログ)
- メール送信設定画面
- ネットワーク制御連携情報
- [CSC連携(or セキュリティ管理)]タブのデータベースディレクトリ
- また,
- [通知]タブの通知パラメータ(起動コマンド・メール)
- [ダウンロード]タブのダウンロード後の起動コマンド(接続機器・拒否機器・ログ)
- で指定するコマンドの中から呼び出しているような,間接的に使用しているコマンド等があれば,それらもすべて実行できる状態にしておく必要があります。
JP1/NETM/Network Monitor - Detectorを別環境に移行する場合は,下記の手順で行ってください。
- [移行元で行う作業]
- JP1/NETM/Network Monitor - Detectorのバックアップを行い,定義情報を取得する。
- [移行先で行う作業]
- 移行先でJP1/NETM/Network Monitor - Detectorのインストールを行う。※1
- セットアップを行い,管理画面が表示されることを確認する。※2
- JP1/NETM/Network Monitor - Managerのサービスを停止する。
- 移行元の定義情報(confフォルダ)をコピー&ペーストで移行先に上書きする。
- JP1/NETM/Network Monitor - Managerサービスを起動し,管理画面を表示する。
- 移行できていることを確認する。
- 注※1 JP1/NETM/Network Monitor - Detector のバージョンは移行前と移行後で同じにしてください。
- 注※2 JP1/NETM/Network Monitor - Detector のユーザ名は移行前と移行後で同じにしてください。
バックアップやリストアを行う時は監視処理とサービスを停止してください。
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