JP1/NETM/Network Monitor - Manager

[目次][索引][前へ][次へ]

18.2.2 WebConsoleの設定

JP1と連携し,連携システムが許可機器の更新を行う場合には,統合管理ツール「編集」メニューの「ネットワーク制御連携情報」画面の「セキュリティ管理」タブを事前に設定しておく必要があります。

図18-1 「セキュリティ管理」タブ

[図データ]

統合管理ツールのインストールと設定終了後,統合管理ツールを起動して「ツール」メニューから「WebConsole」の「初期設定」および「プロパティ」を実行します。

[図データ]

「初期設定」を実行すると「WebConsoleの初期設定」画面が表示されますので,必要な項目を設定してください。統合管理ツールのオプション画面で,既に設定してあればその値が表示されています。なお,初回実行時はIISの設定(WebConsoleにアクセスするための仮想ディレクトリnmwebconsoleの作成)が行われます。

[図データ]

表18-2 初期設定で設定されるオプション項目(ユーザ指定項目)

No 項目 詳細 指定範囲(デフォルト値) 対応するオプション
画面の場所
1 共通ログイン情報 ユーザ名 統合管理装置から,監視装置(集中監視サーバ)にログインするためのユーザ名を設定します。 30バイトまで
(なし)
「通信タブ」
2 パスワード 監視装置(集中監視サーバ)にログインするユーザのパスワードを設定します。 16バイトまで
(なし)
「通信タブ」
3 イベント通知 受信ポート番号 統合管理装置が監視ネットワークから独自トラップ情報を受信するためのポート番号を設定します。 0-65535
(0)
「通信タブ」
4 表示件数 独自トラップ情報を画面に表示する最大件数を設定します。 0-1024
(100)
「通信タブ」
5 監視装置監視 情報収集間隔 統合管理装置が,監視ネットワークの情報を収集するための間隔時間を設定します。 1-1440
(10)
「通知」タブ
6 ダウンロード 毎日指定時刻に実行する 一日一回決まった時刻に,監視ネットワークから情報をダウンロードする時刻を設定します。 時:0-23
分:0-59
(なし)
「ダウンロード」タブ
7 定期的に実行する 周期的に監視ネットワークから情報をダウンロードする間隔時間を設定します 10-1440
(60)
「ダウンロード」タブ

表18-3 初期設定で設定されるオプション項目(自動設定項目)

No オプション画面 項目 詳細/設定値
1 「データ」タブ ログ ログディレクトリ ログディレクトリの設定は「空欄」になります。
取得データ 許可機器 統合管理ツールから許可機器の登録ができないようになります。
動作モード 通常 「許可機器一覧を使用する」が選択されます。
2 「通知」タブ イベント通知 「監視装置からのイベント通知を受信する」にチェックが付きます。
監視装置監視 「定期的に監視装置の情報収集を行う」にチェックが付きます。
3 「機器一覧」タブ 更新 「連携機能にて,許可機器一覧/排除機器一覧を更新する」にチェックが付きます。
更新方法 「関数」が選択されます
ファイル作成方法 「全ネットワーク共通」が選択されます。
更新タイミング(注) 「API呼出しにより,即時,更新する」にチェックが付きます。

(注)「API呼出しにより,即時,更新する」は,許可機器一覧を登録したときに,監視ネットワークに即時配信されます。指定時刻や周期的に許可機器一覧を配信する場合には,「オプション」の「機器一覧」タブにある「更新タイミング」で設定してください。


また,「初期設定」を実行時,IISのエラーが発生する場合があります。よくあるエラーと対処法を以下に示します。

No エラー内容 原因 対処法
1 Error(800401E4) : The sentence structure is invalid. IISがインストールされていません。 IISをインストールしてください。「18.2.1 IISのインストール」を参照してください。
2 Error(4312)
ERROR(message:要求されたコレクションが見つかりません。)
Windows 2008,Windows 7の場合に発生する可能性があります。
ASP役割サービス,または,ISAPI役割サービスがインストールされていません。
ASP役割サービス,または,ISAPI役割サービスインストールしてください。「18.2.1 IISのインストール」を参照してください。

「プロパティ」を実行すると「WebConsoleのプロパティ」画面が表示されますので,必要な項目を設定してください。各項目にはデフォルト値が設定されています。

[図データ]

表18-4 プロパティで設定する項目

No 項目 詳細 指定範囲 デフォルト値
1 操作ログ情報(注1) ログファイル数 操作ログのファイル数。 0〜100 5
2 ログ件数 操作ログの1ファイルあたりの件数。 100〜10000 2000
3 申請情報 申請機器
最大数
(注2)
申請可能な機器の最大件数。申請機器最大数以上の機器が既に申請中の場合,承認,申請取消しを行なわれるまで,新しい申請はできません。 10〜10000 1000
4 却下機器
保持日数
(注3)
却下された機器の情報を保持する日数。指定期間より古い却下機器情報は自動的に削除されます。 1〜31 7
5 監視装置の操作情報 実行結果
保持件数
(注4)
監視装置への操作を行った実行結果の保持件数。指定件数より古い実行結果情報は自動的に削除されます。 128〜8192 1000
6 機能の有効化または無効化 ネットワークへのハイパーリンク ネットワーク情報画面において,該当するネットワークの監視画面を表示するためのハイパーリンクを表示する/表示しないを指定します。ネットワーク情報については,「19.5 ネットワーク情報の表示」を参照してください。 有効,または,無効 有効
(注1)
操作ログファイルには最大(ログ件数×ログファイル数)件の情報が保持されます。「19.12 WebConsoleの操作ログ」を参照してください。
(注2)
19.10.1 申請機能」の(3)申請機器一覧を参照してください。
(注3)
19.10.1 申請機能」の(4)却下一覧を参照してください。
(注4)
19.7 監視ネットワークの操作」を参照してください。

WebConsole機能を有効にすると,統合管理ツールの画面から許可機器登録,固定機器登録のメニュー実行時にエラーとなります。

WebConsole機能を使用しなくなった場合には,下記コマンドによりWebConsole機能を無効にすることができます。下記コマンド実行後には,統合管理ツールの「ツール」メニューから「サービスマネージャ」を実行して,再起動を行ってください。

c:\> cd c:\nx\netmonitor\WebConsole\script
c:\ nx\netmonitor\WebConsole\script> wbcoff.bat