JP1/NETM/Network Monitor - Manager

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8.3 対応スイッチ確認コマンド

JP1/NETM/Network Monitorでは,以下のオプション機能において,スイッチのMIB情報を取得しています。

しかし,一部のスイッチでは,MIBの実装方法の違いから,MIB情報の取得が行えず,以下のような現象が発生する場合があります。

そこで,本コマンドにより,スイッチが,JP1/NETM/Network Monitorの機能に対応しているかを事前にチェックすることができます。

【名前】
nxnmswchk - MIB情報の取得可否チェックコマンド
【形式】
nxnmswchk [-D|-M] -a IPアドレス [-c コミュニティ名] [-v][-vv][-vvv]
【機能説明】
nxnmswchkコマンドは指定された機器から,ARP監視や集中監視で取得しているMIB情報を取得し,機器種別の判定およびMIBの取得可否をチェックします。
Nxnmswchkには以下のオプションがあります。
-aオプション:
対象とする機器のIPアドレスを指定します。
-D,-Mオプション:
-M:不正機器接続位置特定に使用するMIBの対応可否をチェックします。
-D:不正機器接続位置特定および集中監視機能による接続機器情報の取得に使用するMIBの対応可否をチェックします。
-D,-Mいずれも指定しない場合は,-Dが指定されたものとして動作します。
-cオプション:
対象とする機器のコミュニティ名を指定します。
-cを指定しない場合は,"public"が指定されたものとして動作します。
-vオプション:
詳細情報(詳細レベル1)を表示する際に指定します。
-vvオプション:
詳細情報(詳細レベル2)を表示する際に指定します。
-vvvオプション:
詳細情報(詳細レベル3)を表示する際に指定します。
【実行例】
ARP監視(Network Monitor)の場合
[図データ]
集中監視(Detector)の場合
[図データ]

コマンド実行後に表示された機器種別およびチェック結果の意味は以下の通りです。

<機器種別>

機器種別 意味
SW スイッチ
RP リピータ
OTHER その他のSNMPエージェント
(-Dオプションで実行した場合)
OTHER(UNKNOWN) その他のSNMPエージェント
(-Mオプションで実行した場合)
UNKNOWN 非SNMPエージェント

<チェック結果>

チェック結果 意味
OK 正常終了
NG 異常終了
Unknown 不明(チェックに必要な1部のMIBが取得不可)

それぞれのチェックフェーズにおけるチェック内容を示します。

No チェック
フェーズ
チェック内容 チェック結果が「OK」以外のときの影響
JP1/NETM/Network Monitor 集中監視機能
1 check_phase_1 機器のIPアドレス情報チェック 位置特定不可
  • 位置特定不可
  • MIB(ARP)収集不可
2 check_phase_2 機器のMACアドレス情報チェック 位置特定不可 位置特定不可
3 check_phase_3 位置特定用合理性チェック 位置特定不可 位置特定不可
4 check_phase_4 MIB(ARP)情報収集用合理性チェック1 チェック対象外 MIB(ARP)収集不可
5 check_phase_5 MIB(ARP)情報収集用合理性チェック2 チェック対象外 MIB(ARP)収集不可

(注)check_phase_4, 5は,-Dオプション指定,かつ機器種別がSW or OTHERの場合だけ実施されます。