簡易モードとは，ネットワークへの接続を許可する機器を登録する運用（通常モード）とは逆に，デフォルトですべての機器の接続を許可し，排除したい機器の情報を登録すると（排除機器一覧），指定された機器のネットワーク接続を拒否します。なお，許可／固定機器一覧との共存はできません。

• 通常モード：許可／固定機器一覧を使用
• 簡易モード：排除機器一覧を使用

のどちらかを選択する必要があります。

＜排除機器の登録方法＞

排除機器一覧の登録方法は以下の三つがあります。いずれかの方法で排除機器一覧を登録してください。

なお，排除機器とは，排除する必要があるPCを意味します。

表6-6　排除機器の登録方法

No	登録方法	操作内容
1	Webブラウザから排除機器一覧を登録	「6.19　ブラウザからの直接編集機能」にてWebブラウザから直接，排除機器一覧を作成します。
2	手動で排除機器一覧を登録	「6.18　アップロード」にて，作成した排除可機器一覧のファイル名を指定して，「アップロード」ボタンをクリックすると，登録されます。
3	統合管理ツールから排除機器一覧を編集登録	統合管理ツールの接続機器，拒否機器，排除機器画面を右クリックして編集登録ができます。 詳細はマニュアル「JP1/NETM/Network Monitor - Manager」を参照してください。

なお，排除機器一覧のファイル形式は，許可機器一覧と同じです（停止期間監視，有効期限の指定は無効となります）。

＜簡易モード（排除機器一覧を使用）の設定方法＞

環境設定画面の「動作モード」で，簡易（排除機器一覧を使用する）を選択します。動作モードは，環境設定の「基本設定画面」では表示されません。「詳細設定画面」を表示させて設定してください。

図6-28　簡易モードの設定

また，排除機器一覧を使用する場合，ブラウザの監視画面が通常モード（許可／固定機器一覧を使用）と一部異なります。以下に，監視画面を示します。

• 接続機器一覧
  
  • 画面上部のメニューに「排除機器」のメニューが表示されます。
  • ［修正］ボタンで，排除機器一覧を修正できます。
  • ［排除機器登録］ボタンが表示され，排除機器一覧へ機器を登録できます。
    

    図6-29　簡易モード使用時の接続機器一覧画面

    

• 拒否機器一覧
  
  • 画面上部のメニューに「排除機器」のメニューが表示されます。
  • ［修正］ボタンで，排除機器一覧を修正できます。
  • ［排除機器登録］ボタンが表示され，排除機器一覧へ機器を登録できます。
    

    図6-30　簡易モード使用時の拒否機器一覧画面

    

• 排除機器一覧
  
  • 画面上部のメニューに「排除機器」のメニューが表示されます。
  • 操作項目は，許可機器一覧の場合と同じです。
    

    図6-31　排除機器一覧画面

    

• スイッチ
  通常モード（許可機器一覧を使用する）と同じです。「スイッチ」メニューは，環境設定画面の不正機器特定情報に「コミュニティ名」が設定されているときに表示されます。
  
• ログ表示
  通常モード（許可機器一覧を使用する）と同じです。
  
• 環境設定
  通常モード（許可機器一覧を使用する）と同じです。
  
• その他
  通常モード（許可機器一覧を使用する）と同じです。
  
• ダウンロード
  ダウンロードできるファイル名の一覧に「排除機器一覧」が表示されます。スイッチ一覧は，環境設定画面の不正機器特定情報に「コミュニティ名」が設定されているときに表示されます。
  

  図6-32　簡易モード使用時のダウンロード画面

  

• アップロード
  アップロードできるファイル名の一覧に「排除機器一覧」が表示されます。スイッチ一覧は，環境設定画面の不正機器特定情報に「コミュニティ名」が設定されているときに表示されます。
  

  図6-33　簡易モード使用時のアップロード画面