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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


6.3.7 監査ログ管理サーバでリソースを作成する

実行系サーバのクラスタソフトで,フェールオーバーさせるリソースを作成します。作成するリソースを次に示します。

なお,クラスタソフトの初期導入時には,あらかじめ「クラスタグループ」というグループが作成されています。これとは別に監査ログ管理サーバ用のクラスタグループを作成します。以降,ここで作成したグループを監査ログ管理サーバクラスタグループと呼びます。

次に,各リソースの登録内容を説明します。HiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースは,必ず最初に登録してください。なお,監査ログ管理サーバのOSがWindows Server 2003の場合とWindows Server 2008またはWindows Server 2012の場合とでリソースの設定方法が異なります。クラスタソフトの操作方法については,各クラスタソフトのマニュアルを参照してください。

〈この項の構成〉

(1) HiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソース

HiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースの登録内容について,OSがWindows Server 2003の場合とWindows Server 2008またはWindows Server 2012の場合を,それぞれ次の表に示します。

表6‒4 HiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースの登録内容(Windows Server 2003の場合)

項番

登録リソース

設定項目

設定内容

1

HiRDB/ClusterService _AL1

名前

任意の名称を指定します。

2

リソースの種類

「汎用サービス」を設定します。

3

グループ

監査ログ管理サーバクラスタグループを設定します。

4

実行可能な所有者

実行系および待機系の2台のノードを設定します。

5

依存関係

クラスタソフトで登録したネットワーク名および物理ディスクを設定します。

6

汎用サービスパラメーター

次の値を設定します。

  • HiRDBClusterService_AL1

7

レジストリの複製

指定しません。

表6‒5 HiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースの登録内容(Windows Server 2012またはWindows Server 2008の場合)

項番

リソースの種類

選択するサービス名

依存関係

1

汎用サービス

HiRDB/ClusterService _AL1

「共有ディスク」と「クライアントアクセスポイント」のリソースを設定します。

(2) JP1/NETM/Audit - Managerサービスのリソース

JP1/NETM/Audit - Managerサービスのリソースの登録内容について,OSがWindows Server 2003の場合とWindows Server 2008またはWindows Server 2012の場合を,それぞれ次の表に示します。

表6‒6 JP1/NETM/Audit - Managerサービスのリソースの登録内容(Windows Server 2003の場合)

項番

登録リソース

設定項目

設定内容

1

JP1/NETM/Audit - Manager

名前

任意の名称を指定します。

2

リソースの種類

「汎用サービス」を設定します。

3

グループ

監査ログ管理サーバクラスタグループを設定します。

4

実行可能な所有者

実行系および待機系の2台のノードを設定します。

5

依存関係

「HiRDB/ClusterService _AL1サービス」のリソースを設定します。

6

汎用サービスパラメーター

次の値を設定します。

  • JP1_NETM_ALM

7

レジストリの複製

指定しません。

表6‒7 JP1/NETM/Audit - Managerサービスのリソースの登録内容(Windows Server 2012またはWindows Server 2008の場合)

項番

リソースの種類

選択するサービス名

依存関係

1

汎用サービス

JP1/NETM/Audit - Manager

「HiRDB/ClusterService _AL1サービス」のリソースを設定します。

(3) JP1/NETM/Audit - Manager Convertサービスのリソース

JP1/NETM/Audit - Manager Convertサービスのリソースの登録内容について,OSがWindows Server 2003の場合とWindows Server 2008またはWindows Server 2012の場合を,それぞれ次の表に示します。

表6‒8 JP1/NETM/Audit - Manager Convertサービスのリソースの登録内容(Windows Server 2003の場合)

項番

登録リソース

設定項目

設定内容

1

JP1/NETM/Audit - Manager Convert

名前

任意の名称を指定します。

2

リソースの種類

「汎用サービス」を設定します。

3

グループ

監査ログ管理サーバクラスタグループを設定します。

4

実行可能な所有者

実行系および待機系の2台のノードを設定します。

5

依存関係

「HiRDB/ClusterService _AL1サービス」のリソースを設定します。

6

汎用サービスパラメーター

次の値を設定します。

  • JP1_NETM_ALM_Manager_Convert

7

レジストリの複製

指定しません。

表6‒9 JP1/NETM/Audit - Manager Convertサービスのリソースの登録内容(Windows Server 2012またはWindows Server 2008の場合)

項番

リソースの種類

選択するサービス名

依存関係

1

汎用サービス

JP1/NETM/Audit - Manager Convert

「HiRDB/ClusterService _AL1サービス」のリソースを設定します。

(4) JP1/NETM/Audit - Manager Defineサービスのリソース

JP1/NETM/Audit - Manager Defineサービスのリソースの登録内容について,OSがWindows Server 2003の場合とWindows Server 2008またはWindows Server 2012の場合を,それぞれ次の表に示します。

表6‒10 JP1/NETM/Audit - Manager Defineサービスのリソースの登録内容(Windows Server 2003の場合)

項番

登録リソース

設定項目

設定内容

1

JP1/NETM/Audit - Manager Define

名前

任意の名称を指定します。

2

リソースの種類

「汎用サービス」を設定します。

3

グループ

監査ログ管理サーバクラスタグループを設定します。

4

実行可能な所有者

実行系および待機系の2台のノードを設定します。

5

依存関係

「HiRDB/ClusterService _AL1サービス」のリソースを設定します。

6

汎用サービスパラメーター

次の値を設定します。

  • JP1_NETM_ALM_Manager_Define

7

レジストリの複製

指定しません。

表6‒11 JP1/NETM/Audit - Manager Defineサービスのリソースの登録内容(Windows Server 2012またはWindows Server 2008の場合)

項番

リソースの種類

選択するサービス名

依存関係

1

汎用サービス

JP1/NETM/Audit - Manager Define

「HiRDB/ClusterService _AL1サービス」のリソースを設定します。

(5) JP1/NETM/Audit - Manager SubCollectサービスのリソース

JP1/NETM/Audit - Manager SubCollectサービスのリソースの登録内容について,OSがWindows Server 2003の場合とWindows Server 2008またはWindows Server 2012の場合を,それぞれ次の表に示します。

表6‒12 JP1/NETM/Audit - Manager SubCollectサービスのリソースの登録内容(Windows Server 2003の場合)

項番

登録リソース

設定項目

設定内容

1

JP1/NETM/Audit - Manager SubCollect

名前

任意の名称を指定します。

2

リソースの種類

「汎用サービス」を設定します。

3

グループ

監査ログ管理サーバクラスタグループを設定します。

4

実行可能な所有者

実行系および待機系の2台のノードを設定します。

5

依存関係

クラスタソフトで登録したネットワーク名および物理ディスクを設定します。

6

汎用サービスパラメーター

次の値を設定します。

  • JP1_NETM_ALM_Manager_SubCollect

7

レジストリの複製

指定しません。

表6‒13 JP1/NETM/Audit - Manager SubCollectサービスのリソースの登録内容(Windows Server 2012またはWindows Server 2008の場合)

項番

リソースの種類

選択するサービス名

依存関係

1

汎用サービス

JP1/NETM/Audit - Manager SubCollect

クラスタソフトで登録したネットワーク名および物理ディスクを設定します。

(6) Microsoft Internet Information Servicesのリソース

Microsoft Internet Information Servicesサービスのリソースの登録内容について,OSがWindows Server 2003の場合とWindows Server 2008またはWindows Server 2012の場合を,それぞれ次の表に示します。

表6‒14 Microsoft Internet Information Servicesのリソースの登録内容(Windows Server 2003の場合)

項番

登録リソース

設定項目

設定内容

1

Microsoft Internet Information Services

名前

任意の名称を指定します。

2

リソースの種類

「汎用スクリプト」を設定します。

3

グループ

監査ログ管理サーバクラスタグループを設定します。

4

実行可能な所有者

実行系および待機系の2台のノードを設定します。

5

依存関係

クラスタソフトで登録したネットワーク名および物理ディスクを設定します。

6

スクリプトのファイルパス

次の値を設定します。

%SystemRoot%\System32\Inetsrv\Clusweb.vbs

表6‒15 Microsoft Internet Information Servicesのリソースの登録内容(Windows Server 2012またはWindows Server 2008の場合)

項番

リソースの種類

スクリプトファイルパス

への入力内容

依存関係

1

汎用スクリプト

%SystemRoot%\System32\Inetsrv\Clusweb.vbs

「共有ディスク」と「クライアントアクセスポイント」のリソースを設定します。

Windows Server 2008以降では,マイクロソフト社のWebサイトを参照しスクリプトを作成する必要があります。