5.2.4 JP1/Audit Management - Managerを新規インストールする
JP1/Audit Management - Managerを新規インストールします。
JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする場合は「5.2.5 JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする」を参照してください。
JP1/Audit Management - Managerの新規インストールは,提供媒体を使用してインストールするかまたはJP1/NETM/DMを使用してリモートインストールします。JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールについては,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。
- 参考
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リモートインストールによって新規インストールした場合,プログラムフォルダとして「JP1_NETM_Audit」が,仮想ディレクトリとして「JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\wwwroot」がそれぞれ自動的に設定されます。これらの値は変更できません。
JP1/Audit Management - Managerの新規インストールについて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 新規インストール前の作業
JP1/Audit Management - Managerをインストールする前に,次に示す作業を実施してください。
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Administratorの権限でWindowsにログオンする
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次に示すプログラムのインストールが完了しているかを確認する
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Microsoft Internet Information Services
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JP1/Base
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World Wide Web Publishing Serviceサービスを停止する
また,必要に応じて次に示す作業も実施してください。
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32ビットのアプリケーションを動作させるための設定をする
x64マシンへJP1/Audit Management - Managerをインストールする場合に必要な作業です。
コマンドプロンプトでカレントディレクトリを「システムドライブ\Inetpub\AdminScripts」に移動したあと,次に示すコマンドを実行してください。
cscript.exe adsutil.vbs set W3SVC/AppPools/Enable32BitAppOnWin64 "true"
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インターネットゲストアカウントのパスワードを設定する
Microsoft Internet Information Servicesのインストール後,かつJP1/Audit Management - Managerのインストール前にコンピュータ名を変更する場合は,次に示す手順でインターネットゲストアカウントを作成し,パスワードを設定してください。
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インターネットゲストアカウントとして,「IUSR_変更後のマシン名」を追加する。
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「IUSR_変更後のマシン名」のパスワードを設定する。
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そのほかの「IUSR_変更後のマシン名」の内容を設定する。
既存のインターネットゲストアカウント「IUSR_変更前のマシン名」と同様の内容で設定してください。
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JP1/Audit Management - Managerをインストールする。
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仮想ディレクトリ「jp1netmaudit」のアクセスユーザのパスワードを設定する。
「IUSR_変更後のマシン名」のパスワードを設定してください。
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拡張子「VBS」の関連づけの設定を確認する
拡張子「VBS」の関連づけの設定が,「Microsoft (r) Windows Based Script Host」で設定されているかどうか確認してください。
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インストール先に十分な空き容量があるかどうかを確認する
インストール先の空き容量が250メガバイト未満または仮想ディレクトリの空き容量が20メガバイト未満の場合はインストールが中断されます。このため,インストール先に十分な空き容量があるかどうかを確認してください。
(2) 新規インストール
新規インストールの手順を次に示します。
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提供媒体をCD-ROMドライブに入れる。
起動したインストーラの指示に従ってインストールを進めます。インストール時は,インストール先フォルダを設定してください。
インストーラを起動すると,インストールする対象を選択するダイアログが表示されます。JP1/Audit Management - Managerのコンポーネントを選択してください。
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[インストール実行]ボタンをクリックする。
インストールの開始を確認するダイアログが表示されます。インストールの開始を確認するダイアログで[OK]ボタンをクリックすると,インストールを開始するダイアログが表示されます。
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[次へ]ボタンをクリックする。
ユーザ情報を入力するダイアログが表示されます。
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ユーザ名,会社名を入力する。
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[次へ]ボタンをクリックする。
インストール先フォルダを指定するダイアログが表示されます。
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インストール先フォルダを指定する。
指定したフォルダにインストールされます。
必ずローカルディスク上のフォルダを指定してください。なお,パス中にフォルダ名またはファイル名として使用できる文字は,半角英数字,「△(半角スペース)」,「_」,「.」,「(」,および「)」です。デフォルトのインストール先は「システムドライブ\Program Files\HITACHI\jp1netmaudit\manager」です。ネットワークドライブや共有ディスク上のフォルダにはインストールできません。
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[次へ]ボタンをクリックする。
プログラムフォルダを確認するためのダイアログが表示されます。
プログラムアイコンを追加するフォルダを確認してください。デフォルトのフォルダ名は「JP1_NETM_Audit」です。
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[次へ]ボタンをクリックする。
監査ログ管理サーバの仮想ディレクトリを設定するダイアログが表示されます。デフォルトの仮想ディレクトリは「JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\wwwroot」です。ファイルを大量にアップロードする場合など,仮想ディレクトリを変更する必要がある場合は,仮想ディレクトリに設定したいフォルダを指定してください。
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[次へ]ボタンをクリックする。
データベースの内容を変更するコマンド(admdbdelete,admimport)を実行する際に,パスワード入力を要求するかどうかを設定するダイアログが表示されます。[パスワード入力を要求する]を選択すると,コマンド実行時にデータベースのパスワード入力が要求されます。[パスワード入力を要求しない]を選択すると,コマンド実行時にデータベースのパスワード入力は要求されません。コマンドを自動実行する場合は,[パスワード入力を要求しない]を選択してください。
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[次へ]ボタンをクリックする。
現在の設定内容を確認するためのダイアログが表示されます。設定内容を確認してください。
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[次へ]ボタンをクリックする。
インストールを開始します。インストールが終了すると,インストールが終了したことを通知するダイアログが表示されます。
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[完了]ボタンをクリックする。
インストールを終了します。
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Windowsを再起動する。
インストールが正常に終了したら,必ずWindowsを再起動してください。
なお,JP1/Audit Management - Managerを新規インストールすることによって,すでにインストールしているMicrosoft Internet Information Servicesの設定内容が変更されます。ほかのアプリケーションでMicrosoft Internet Information Servicesを使用する場合に留意してください。変更される設定内容について説明します。
- インストール時に変更されるMicrosoft Internet Information Servicesの設定内容
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「Webサイト」
「既定のWebサイト」に,JP1/Audit Management - Managerの仮想ディレクトリ「jp1netmaudit」が作成されます。「既定のWebサイト」は,Microsoft Internet Information Servicesのバージョンによって「Default Web Site」と表示されることがあります。
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「アプリケーションプール」
「DefaultAppPool」に「jp1netmaudit」が作成されます。また,「DefaultAppPool」のプロパティには,「識別」タブの「アプリケーションプールID」に,「定義済み」−「Local System」が設定されます。
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「Webサービス拡張」
「Active Server Pages」に「許可」が設定されます。
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(a) Microsoft Internet Information Servicesの自動設定をしていない場合の対処方法(Windows Server 2012またはWindows Server 2008の場合)
監査ログ管理サーバのOSがWindows Server 2012またはWindows Server 2008の場合は,JP1/Audit Management - Managerのインストール前に,Microsoft Internet Information Servicesの役割サービスで「IIS 6 管理互換」をインストールしておく必要があります。
インストールしていない場合は,仮想ディレクトリの設定を次に示す手順で実施してください。
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役割サービスをインストールする
役割サービスをインストールする手順を次に示します。
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[サーバーマネージャ]ウィンドウの[役割]−[役割サービスの追加]を選択する。
役割サービスを選択するダイアログが表示されます。
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「ASP」サービスと「IIS 6 管理互換」サービスをチェックして[次へ]ボタンをクリックする。
インストールオプションを確認するダイアログが表示されます。
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手順2で選択した役割サービスが表示されていることを確認して[インストール]ボタンをクリックする。
インストールが完了するとインストール結果を示すダイアログが表示されます。
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[閉じる]ボタンをクリックする。
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アプリケーションプールを設定する
アプリケーションプールを設定する手順を次に示します。
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インターネットインフォメーションサービスマネージャを起動する。
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[アプリケーションプール]をクリックする。
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[操作]−[詳細設定]を選択する。
[詳細設定]ダイアログが表示されます。
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Windows Server 2012または64ビット版のWindows Server 2008の場合は全般項目の32ビットアプリケーションの有効化に「True」を指定する。
Windows Server 2012または64ビット版のWindows Server 2008でない場合,この手順は不要です。
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プロセスモデル項目のIDに「LocalSystem」を指定する。
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[OK]ボタンをクリックする。
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World Wide Web Publishing Serviceサービスを再起動する。
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アプリケーション(仮想ディレクトリ)を設定する
アプリケーション(仮想ディレクトリ)を設定する手順を次に示します。
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[サイト]−[Default Web Site]を右クリックして[アプリケーションの追加]を選択する。
[アプリケーションの追加]ダイアログが表示されます。
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[選択]ボタンをクリックして設定したアプリケーションプールを指定する。
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「エイリアス」に「jp1netmaudit」を指定して[OK]ボタンをクリックする。
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「物理パス」に「インストール時に指定した仮想ディレクトリ」を指定して[OK]ボタンをクリックする。
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ハンドラマッピングを設定する
ハンドラマッピングを設定する手順を次に示します。
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「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[ハンドラマッピング]を選択する。
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[操作]−[機能を開く]を選択する。
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[操作]−[機能のアクセス許可の編集]を選択する。
[機能のアクセス許可の編集]ダイアログが表示されます。
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「読み取り」と「スクリプト」をチェックして[OK]ボタンをクリックする。
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ディレクトリ参照を設定する
ディレクトリ参照を設定する手順を次に示します。
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「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[ディレクトリの参照]を選択する。
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[操作]−[機能を開く]を選択する。
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[操作]−[無効にする]を選択する。
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ログ記録を設定する
ログ記録を設定する手順を次に示します。
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「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[ログ記録]を選択する。
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[操作]−[機能を開く]を選択する。
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[操作]−[有効にする]を選択する。
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既定のドキュメントを設定する
既定のドキュメントを設定する手順を次に示します。
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「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[既定のドキュメント]を選択する。
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[操作]−[機能を開く]を選択する。
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[操作]−[追加]を選択する。
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「ALM_Login.asp」を指定して[OK]ボタンをクリックする。
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認証を設定する
認証を設定する手順を次に示します。
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「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[認証]を選択する。
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[操作]−[機能を開く]を選択する。
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[匿名認証]を選択して[操作]−[編集]を選択する。
[匿名認証視覚情報の編集]ダイアログが表示されます。
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「特定のユーザ」を選択したあと「IUSR」を指定して[OK]ボタンをクリックする。
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「匿名認証」を選択して[操作]−[有効にする]を選択する。
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アクセス許可を設定する
アクセス許可を設定する手順を次に示します。
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エクスプローラで[インストール時に設定した仮想ディレクトリ]を選択する。
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[ファイル]−[プロパティ]を選択する。
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[セキュリティ]タブを選択して[編集]ボタンをクリックする。
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[追加]ボタンをクリックする。
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「IUSR」を指定して[OK]ボタンをクリックする。
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「IUSR」を選択したあと許可項目の「変更」をチェックして[OK]ボタンをクリックする。
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エクスプローラで「インストールディレクトリ\log」ディレクトリを選択する。
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手順2から手順6までの操作を再度実施する。
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