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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


5.2.4 JP1/Audit Management - Managerを新規インストールする

JP1/Audit Management - Managerを新規インストールします。

JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする場合は「5.2.5 JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする」を参照してください。

JP1/Audit Management - Managerの新規インストールは,提供媒体を使用してインストールするかまたはJP1/NETM/DMを使用してリモートインストールします。JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールについては,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。

参考

リモートインストールによって新規インストールした場合,プログラムフォルダとして「JP1_NETM_Audit」が,仮想ディレクトリとして「JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\wwwroot」がそれぞれ自動的に設定されます。これらの値は変更できません。

JP1/Audit Management - Managerの新規インストールについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) 新規インストール前の作業

JP1/Audit Management - Managerをインストールする前に,次に示す作業を実施してください。

また,必要に応じて次に示す作業も実施してください。

(2) 新規インストール

新規インストールの手順を次に示します。

  1. 提供媒体をCD-ROMドライブに入れる。

    起動したインストーラの指示に従ってインストールを進めます。インストール時は,インストール先フォルダを設定してください。

    インストーラを起動すると,インストールする対象を選択するダイアログが表示されます。JP1/Audit Management - Managerのコンポーネントを選択してください。

  2. [インストール実行]ボタンをクリックする。

    インストールの開始を確認するダイアログが表示されます。インストールの開始を確認するダイアログで[OK]ボタンをクリックすると,インストールを開始するダイアログが表示されます。

  3. [次へ]ボタンをクリックする。

    ユーザ情報を入力するダイアログが表示されます。

  4. ユーザ名,会社名を入力する。

  5. [次へ]ボタンをクリックする。

    インストール先フォルダを指定するダイアログが表示されます。

  6. インストール先フォルダを指定する。

    指定したフォルダにインストールされます。

    必ずローカルディスク上のフォルダを指定してください。なお,パス中にフォルダ名またはファイル名として使用できる文字は,半角英数字,「△(半角スペース)」,「_」,「.」,「(」,および「)」です。デフォルトのインストール先は「システムドライブ\Program Files\HITACHI\jp1netmaudit\manager」です。ネットワークドライブや共有ディスク上のフォルダにはインストールできません。

  7. [次へ]ボタンをクリックする。

    プログラムフォルダを確認するためのダイアログが表示されます。

    プログラムアイコンを追加するフォルダを確認してください。デフォルトのフォルダ名は「JP1_NETM_Audit」です。

  8. [次へ]ボタンをクリックする。

    監査ログ管理サーバの仮想ディレクトリを設定するダイアログが表示されます。デフォルトの仮想ディレクトリは「JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\wwwroot」です。ファイルを大量にアップロードする場合など,仮想ディレクトリを変更する必要がある場合は,仮想ディレクトリに設定したいフォルダを指定してください。

  9. [次へ]ボタンをクリックする。

    データベースの内容を変更するコマンド(admdbdelete,admimport)を実行する際に,パスワード入力を要求するかどうかを設定するダイアログが表示されます。[パスワード入力を要求する]を選択すると,コマンド実行時にデータベースのパスワード入力が要求されます。[パスワード入力を要求しない]を選択すると,コマンド実行時にデータベースのパスワード入力は要求されません。コマンドを自動実行する場合は,[パスワード入力を要求しない]を選択してください。

  10. [次へ]ボタンをクリックする。

    現在の設定内容を確認するためのダイアログが表示されます。設定内容を確認してください。

  11. [次へ]ボタンをクリックする。

    インストールを開始します。インストールが終了すると,インストールが終了したことを通知するダイアログが表示されます。

  12. [完了]ボタンをクリックする。

    インストールを終了します。

  13. Windowsを再起動する。

    インストールが正常に終了したら,必ずWindowsを再起動してください。

なお,JP1/Audit Management - Managerを新規インストールすることによって,すでにインストールしているMicrosoft Internet Information Servicesの設定内容が変更されます。ほかのアプリケーションでMicrosoft Internet Information Servicesを使用する場合に留意してください。変更される設定内容について説明します。

インストール時に変更されるMicrosoft Internet Information Servicesの設定内容
  • 「Webサイト」

    「既定のWebサイト」に,JP1/Audit Management - Managerの仮想ディレクトリ「jp1netmaudit」が作成されます。「既定のWebサイト」は,Microsoft Internet Information Servicesのバージョンによって「Default Web Site」と表示されることがあります。

  • 「アプリケーションプール」

    「DefaultAppPool」に「jp1netmaudit」が作成されます。また,「DefaultAppPool」のプロパティには,「識別」タブの「アプリケーションプールID」に,「定義済み」−「Local System」が設定されます。

  • 「Webサービス拡張」

    「Active Server Pages」に「許可」が設定されます。

(a) Microsoft Internet Information Servicesの自動設定をしていない場合の対処方法(Windows Server 2012またはWindows Server 2008の場合)

監査ログ管理サーバのOSがWindows Server 2012またはWindows Server 2008の場合は,JP1/Audit Management - Managerのインストール前に,Microsoft Internet Information Servicesの役割サービスで「IIS 6 管理互換」をインストールしておく必要があります。

インストールしていない場合は,仮想ディレクトリの設定を次に示す手順で実施してください。

  • 役割サービスをインストールする

    役割サービスをインストールする手順を次に示します。

    1. [サーバーマネージャ]ウィンドウの[役割]−[役割サービスの追加]を選択する。

      役割サービスを選択するダイアログが表示されます。

    2. 「ASP」サービスと「IIS 6 管理互換」サービスをチェックして[次へ]ボタンをクリックする。

      インストールオプションを確認するダイアログが表示されます。

    3. 手順2で選択した役割サービスが表示されていることを確認して[インストール]ボタンをクリックする。

      インストールが完了するとインストール結果を示すダイアログが表示されます。

    4. [閉じる]ボタンをクリックする。

  • アプリケーションプールを設定する

    アプリケーションプールを設定する手順を次に示します。

    1. インターネットインフォメーションサービスマネージャを起動する。

    2. [アプリケーションプール]をクリックする。

    3. [操作]−[詳細設定]を選択する。

      [詳細設定]ダイアログが表示されます。

    4. Windows Server 2012または64ビット版のWindows Server 2008の場合は全般項目の32ビットアプリケーションの有効化に「True」を指定する。

      Windows Server 2012または64ビット版のWindows Server 2008でない場合,この手順は不要です。

    5. プロセスモデル項目のIDに「LocalSystem」を指定する。

    6. [OK]ボタンをクリックする。

    7. World Wide Web Publishing Serviceサービスを再起動する。

  • アプリケーション(仮想ディレクトリ)を設定する

    アプリケーション(仮想ディレクトリ)を設定する手順を次に示します。

    1. [サイト]−[Default Web Site]を右クリックして[アプリケーションの追加]を選択する。

      [アプリケーションの追加]ダイアログが表示されます。

    2. [選択]ボタンをクリックして設定したアプリケーションプールを指定する。

    3. 「エイリアス」に「jp1netmaudit」を指定して[OK]ボタンをクリックする。

    4. 「物理パス」に「インストール時に指定した仮想ディレクトリ」を指定して[OK]ボタンをクリックする。

  • ハンドラマッピングを設定する

    ハンドラマッピングを設定する手順を次に示します。

    1. 「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[ハンドラマッピング]を選択する。

    2. [操作]−[機能を開く]を選択する。

    3. [操作]−[機能のアクセス許可の編集]を選択する。

      [機能のアクセス許可の編集]ダイアログが表示されます。

    4. 「読み取り」と「スクリプト」をチェックして[OK]ボタンをクリックする。

  • ディレクトリ参照を設定する

    ディレクトリ参照を設定する手順を次に示します。

    1. 「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[ディレクトリの参照]を選択する。

    2. [操作]−[機能を開く]を選択する。

    3. [操作]−[無効にする]を選択する。

  • ログ記録を設定する

    ログ記録を設定する手順を次に示します。

    1. 「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[ログ記録]を選択する。

    2. [操作]−[機能を開く]を選択する。

    3. [操作]−[有効にする]を選択する。

  • 既定のドキュメントを設定する

    既定のドキュメントを設定する手順を次に示します。

    1. 「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[既定のドキュメント]を選択する。

    2. [操作]−[機能を開く]を選択する。

    3. [操作]−[追加]を選択する。

    4. 「ALM_Login.asp」を指定して[OK]ボタンをクリックする。

  • 認証を設定する

    認証を設定する手順を次に示します。

    1. 「サイト」から[Default Web Site]−[jp1netmaudit]−[認証]を選択する。

    2. [操作]−[機能を開く]を選択する。

    3. [匿名認証]を選択して[操作]−[編集]を選択する。

      [匿名認証視覚情報の編集]ダイアログが表示されます。

    4. 「特定のユーザ」を選択したあと「IUSR」を指定して[OK]ボタンをクリックする。

    5. 「匿名認証」を選択して[操作]−[有効にする]を選択する。

  • アクセス許可を設定する

    アクセス許可を設定する手順を次に示します。

    1. エクスプローラで[インストール時に設定した仮想ディレクトリ]を選択する。

    2. [ファイル]−[プロパティ]を選択する。

    3. [セキュリティ]タブを選択して[編集]ボタンをクリックする。

    4. [追加]ボタンをクリックする。

    5. 「IUSR」を指定して[OK]ボタンをクリックする。

    6. 「IUSR」を選択したあと許可項目の「変更」をチェックして[OK]ボタンをクリックする。

    7. エクスプローラで「インストールディレクトリ\log」ディレクトリを選択する。

    8. 手順2から手順6までの操作を再度実施する。