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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


4.4.4 データベースの運用方法

収集した監査ログを格納するデータベースをどのように作成し,運用するかを決定します。

〈この項の構成〉

(1) データベースのセットアップ時に必要となる項目

監査ログ管理サーバまたは監査ログ閲覧サーバの構築時,データベースをセットアップする際は次の項目を指定します。あらかじめこれらの内容を決定しておいてください。

ログインIDおよびパスワード

データベースへの接続に使用するログイン名とパスワードです。

サービス名

データベースへの接続に使用するサービス名です。ODBCデータソース名として使用されます。

ポート番号

データベース用のポート番号です。ほかで使用しないポート番号が必要です。

サイズ

データベースのサイズです。システムの規模に合わせて設定する必要があります。見積もり方法については「4.6.3 データベース容量の見積もり」を参照してください。

ローカルディスク上の格納先

ローカルディスク上のデータベース領域の格納先フォルダです。

共有ディスク上の格納先

クラスタ環境の場合に必要な設定です。共有ディスク上のデータベース領域の格納先フォルダです。

(2) データベースの取り扱い方法

JP1/Audit Management - Managerでは,セットアップしたデータベースに対して,次の表に示す操作ができます。

表4‒2 データベースに対してできる主な操作

項目

内容

バックアップとリストア

使用中のデータベースのトラブルに備え,バックアップを取得します。また,バックアップファイルを使用して,トラブルが発生したデータベースをバックアップ時点の状態にリストアします。

CSVバックアップとCSVリストア

ほかのデータベースへのデータの移行や,データベースの再セットアップが必要になったときに,必要に応じて行う操作です。

使用中のデータベースに格納されているデータをCSV形式ファイルにバックアップします。また,CSV形式のバックアップファイルを使用して,ほかのデータベースまたは新しいデータベースにバックアップ時点の監査ログの情報を移行(リストア)します。

再編成

データベースを運用し続けると,データの格納効率が悪くなり,検索機能が低下したりデータベースの容量不足になったりすることがあります。これらの現象を防ぐために,定期的に行う操作です。

データベース内で再利用できなくなった領域を解放し,データベース領域の使用率を低減します。

パスワード変更

設定されているデータベースのパスワードを変更します。

検討項目を次に示します。

  1. データベースのバックアップのタイミング

    バックアップを取得するタイミングを決定します。トラブルの発生に備えて,データベースのバックアップは定期的に取得することをお勧めします。

  2. パスワード変更のタイミング

    パスワードを変更するタイミングを決定します。パスワードは定期的に変更することをお勧めします。