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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


2.6 監査ログの統計情報の生成と統計結果の出力

収集した監査ログを基に,統計情報を生成し,監査ログ管理画面を使って,統計結果をグラフ形式で出力できます。

この機能によって,監査ログとして出力されている事象の種別や結果について,その発生の推移を視覚的に把握できます。

なお,収集した監査ログを基に,監査ログ管理データベースに生成される統計データを統計情報と呼びます。また,統計情報を基に,監査ログ管理画面で条件を設定して出力するデータを統計結果と呼びます。統計情報は統計パターンの条件を基に生成されます。この条件のことを統計パターン条件と呼びます。

監査ログの統計の流れを次の図に示します。

図2‒18 監査ログの統計の流れ

[図データ]

統計情報は,次に示す方法で生成できます。

[マネージャセットアップ]ダイアログで設定する

[マネージャセットアップ]ダイアログの「監査ログ統計情報の収集時生成」で統計情報を生成する設定にすると,監査ログの定時収集時に統計情報を生成します。この設定にすると,定期的に統計情報を生成できます。

定時収集時に統計情報を生成する設定方法については「5.5.6(2) [マネージャセットアップ]ダイアログの設定内容」を参照してください。

admstgenコマンドを実行する

任意の日数または日付を指定してadmstgenコマンドを実行すると,コマンド実行日を起点として指定した日数分または日付以降の監査ログを基に,統計情報を生成します。

admstgenコマンドについては「12. コマンド」の「admstgen(監査ログの統計情報生成)」を参照してください。

また,監査ログ管理データベースに生成された統計情報は,次に示す方法で削除できます。

admstdelコマンドを実行する

任意の日数または日付を指定してadmstdelコマンドを実行すると,コマンド実行日を起点として指定した日数以前または日付以前の統計情報を削除します。

admstdelコマンドについては「12. コマンド」の「admstdel(監査ログの統計情報削除)」を参照してください。

監査ログの統計情報が監査ログデータベース内に蓄積されると,データベースの容量を圧迫する要因となります。このため,不要となった監査ログの統計情報は,削除することをお勧めします。

生成した監査ログの統計情報を基に,監査ログ管理画面で,統計結果をグラフ形式で出力します。

監査ログの統計結果は,CSV形式ファイルにも出力できます。ファイルには,統計結果のほかに,統計出力条件や統計パターン条件も出力されます。また,グラフ形式で表示した統計結果はHTML形式で出力できます。ファイルは一定のフォーマットで出力されるため,定期的に出力して分析し,報告用資料を作成するのに便利です。