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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


1.3.6 監査ログ閲覧サーバで監査ログを閲覧する

監査ログ管理サーバとは別に,監査ログを閲覧する専用サーバを構築して,企業内のITシステムの監査ログを管理する運用例を紹介します。

収集された監査ログは,監査ログ管理サーバのデータベース(監査ログ管理データベース)に格納されます。一定量以上の監査ログが収集されると,監査ログ管理データベースの容量がいっぱいになり,監査証跡管理システムの運用に支障を来すおそれがあります。この場合,監査が完了した監査ログを,バックアップとして媒体などに保存したあとに監査ログ管理サーバから削除することで,監査ログ管理データベースの負荷を軽減できます。また,保存した監査ログのバックアップは,別に構築した監査ログ閲覧サーバにインポートして閲覧できます。

監査ログ閲覧サーバで監査ログを閲覧する運用例を次の図に示します。

図1‒20 監査ログ閲覧サーバで監査ログを閲覧する運用例

[図データ]

  1. 監査ログの収集

    監査証跡管理システムでは,企業内の業務サーバから出力された監査ログが監査ログ管理サーバに定期的に収集されます。

    なお,監査ログ管理データベースの容量がしきい値(図の例では80%)を超えると,データベースの容量が不足していることを示すメッセージが出力されます。

  2. 監査ログのバックアップファイルの作成・保存

    監査ログ管理データベースに格納されている監査ログを,コマンドを使用して監査ログ管理サーバ内にバックアップします。

    なお,監査ログ管理データベースの負荷を軽減するには,バックアップを取得した監査ログを削除してください。バックアップを取得した監査ログは,媒体に保存したり,監査ログ閲覧サーバにダウンロードしたりするなどの保存方法があります。

  3. 必要に応じて,監査ログを監査ログ閲覧サーバで閲覧

    必要に応じて,保存している監査ログのバックアップファイルを監査ログ閲覧サーバにインポートします。これで,監査ログ閲覧サーバから監査ログを閲覧できるようになります。