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JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 構築ガイド


5.6 JP1/IT Desktop Management - Managerをバージョンアップする手順

管理用サーバで、新しいバージョンのプログラムを上書きインストールすることで、JP1/IT Desktop Management - Managerをバージョンアップします。

注意事項

バージョンアップする前に、JP1/IT Desktop Managementからログアウトして、操作画面を閉じてください。操作画面を表示したままバージョンアップすると、バージョンアップ後に操作画面が正しく表示されない場合があります。

JP1/IT Desktop Management - Managerをバージョンアップするには:

  1. データベースのバックアップを取得します。

    障害に備えて、バックアップを取得してください。

    データベースのバックアップは、データベースマネージャを利用してください。バックアップ先フォルダのドライブは、目安として20ギガバイト以上の空き容量を確保してください。

  2. 管理用サーバのJP1/IT Desktop Management - Managerを上書きインストールします。

    上書きインストール中は、ハードディスクに最低2.4ギガバイトの空き容量が必要です。

    注意事項

    上書きインストールに失敗した場合は、上書きインストール前の環境に戻してから手順2.以降の作業をしてください。上書きインストール前の環境に戻すには、旧バージョンのJP1/IT Desktop Management - Managerをインストールしてライセンスを登録したあと、手順1.でバックアップしたデータベースをリストアします。データベースのリストアは、データベースマネージャを利用してください。なお、旧バージョンのプログラムが手元にない場合は、サポートサービスへお問い合わせください。

    ポイント

    上書きインストール時にコンポーネントを自動的にアップデートする設定にしている場合、利用者のコンピュータにインストールされているエージェント、ネットワークモニタエージェントおよびサイトサーバプログラムが自動的に更新されます。

    ポイント

    エージェント、ネットワークモニタエージェントおよびサイトサーバプログラムが自動的に更新される際に、管理用サーバから各コンピュータにデータが送信されます。エージェント導入済みのコンピュータには1台当たり約30メガバイトのデータが送信されます。これに追加して、ネットワークモニタエージェントがインストールされているエージェント導入済みのコンピュータには、1台当たり約4メガバイトのデータが、サイトサーバプログラムがインストールされているエージェント導入済みのコンピュータには、1台当たり約120メガバイトのデータが送信されます。

  3. データベースをアップグレードします。

    セットアップで、データベースをアップグレードします。

    ポイント

    データベースのアップグレードが完了したら、手順1.で取得したデータベースのバックアップを削除してかまいません。

JP1/IT Desktop Management - Managerのバージョンアップが完了します。

ポイント

JP1/IT Desktop Management 10-00以降の場合、MDMシステムと連携するときは、MDMシステムのサーバ証明書が確認されたあと連携が開始されます。そのため09-51から10-00以降にバージョンアップする場合は、「4.6 MDM連携構成システムの構築時の設定」を参照して設定してください。また、MDMサーバのホスト名が正しく設定されているかを確認してください。詳細については、マニュアル「JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 導入・設計ガイド」の、MDM連携の設定のパラメーターの説明を参照してください。