3.2.1 インストール時の注意事項
インストール時の注意事項を次に示します。
(1) Windowsの場合
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JP1/DH - AJEは,Administrators権限を持つOSユーザでインストールしてください。レジストリキーへの書き込み権限などがないOSユーザでは,インストールできません。
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Administrators権限を持たないOSユーザでインストーラを起動すると,Administrators権限を持つ管理者へ昇格を求めるダイアログボックス(UACダイアログ)が表示されることがあります。Administrators権限を持つ管理者のOSユーザ名とパスワードを入力すると昇格し,インストーラを起動できます。
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JP1/DH - AJE(ジョブ実行プログラム)には,データ送受信コマンドを同梱しているため,JP1/DH - AJE(ジョブ実行プログラム)が,前提とするOS以外にもインストールが可能となっています。JP1/DH - AJE(ジョブ実行プログラム)が前提としないOS上で,JP1/DH - AJE(ジョブ実行プログラム)を動作させないでください。
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インストール先フォルダとして,次のフォルダを指定しないでください。
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ドライブ直下(例:C:\)
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他製品と同じフォルダ
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マルチバイト文字を含むフォルダ
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(2) Linuxの場合
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JP1/DH - AJEは,スーパーユーザ権限を持つOSユーザでインストールしてください。
(3) WindowsおよびLinux共通の注意事項
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ディスクに十分な空きがあることを確認してから,インストールを実行してください。
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JP1/DH - AJEを,ターミナルサービスを使用してインストールしないでください。インストール後,正しくセットアップできないおそれがあります。
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JP1/DH - AJEは,リモートインストールには対応していません。
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JP1/DH - AJEをインストール後,OSの再起動は不要です。
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前提プログラムとJP1/DH - AJEのインストールの順序は問いません。JP1/DH - AJEの動作環境設定およびプログラム実行までに前提プログラムのインストールを完了してください。
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JP1/DH - AJEのインストールの途中で,エラー発生等によりインストールが中断した場合は,メッセージダイアログに表示された内容を確認の上,再度インストールを実行してください。
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ネットワークドライブ,ネットワークの共有ディスク,リムーバブルディスクをJP1/DH - AJEのインストール先として指定した場合はインストールに失敗することがあります。JP1/DH - AJEのインストール先には,固定ドライブ下のフォルダを指定してください。
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JP1/DH - AJEの上書きインストールを実行した場合,登録済のサーバ証明書が削除されます。したがって,サーバ証明書の再登録が必要となります。サーバ証明書の再登録を行わない場合,DHカスタムジョブがエラー終了します。「3.6 サーバ証明書の登録」を参照し,必ずサーバ証明書の再登録を実施してください。
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JP1/DH - AJEの上書きインストールを実行した場合,config.xmlについては,ファイルが存在する限り上書きされません。config.xmlをカスタマイズ前に戻したい場合,config.xmlと同じフォルダに存在するconfig.xml.templateを,カスタマイズしたconfig.xmlに上書きしてください。
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JP1/DH - AJEの上書きインストールにおいて,インストール済みのJP1/DH - AJEのバージョンより古いバージョンを上書きすることはできません。インストール済みのJP1/DH - AJEをアンインストールしてから,古いバージョンのJP1/DH - AJEをインストールしてください。
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JP1/DH - AJE(ジョブ定義プログラム)とJP1/DH - AJE(ジョブ実行プログラム)を同一フォルダにインストールしないでください。
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JP1/DH - AJEをクラスタシステムにインストールする場合,物理ホストごとに,同じバージョンのJP1/AJEをインストールしてください。なお,JP1/DH - AJEを共有ディスク上にインストールしないでください。
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JP1/DH -AJE(ジョブ定義プログラム)のインストーラは,JP1/DH - AJE(ジョブ実行プログラム)のインストーラに含まれています。JP1/DH -AJE(ジョブ定義プログラム)をインストールする場合,事前にJP1/DH - AJE(ジョブ実行プログラム)をインストールしたホストの以下のフォルダから,JP1/DH -AJE(ジョブ定義プログラム)のインストーラを取り出し,JP1/DH -AJE(ジョブ定義プログラム)をインストールまたは上書きインストールするホストに転送してください。
- Windows環境の場合:
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<ジョブ実行プログラムのインストールフォルダ>\Definition\setup.exe
- Linux環境の場合:
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/opt/jp1dh/aje/ajee/definition/setup.exe
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インストーラを実行すると,統合トレース機能(HNTRLib2)もインストールされます。HNTRLib2のインストール先は,次のとおりです。
- Windows x86環境の場合:
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システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\
- Windows x64環境の場合:
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システムドライブ\Program Files(x86)\Hitachi\HNTRLib2\
- Linux環境の場合:
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/opt/hitachi/HNTRLib2
HNTRLib2のインストール先はシステムドライブ固定です。インストール先を変更することはできません。
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インストーラを起動後,インストール画面が出るまで,またはインストールが開始されるまで,時間がかかる事があります。インストーラを起動したあとに,再度インストーラを起動するなど,インストーラを複数起動しないでください。インストールに失敗するおそれがあります。