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JP1 Version 10 JP1/Data Highway - Server 管理者ガイド


3.3.7 招待者設定

招待者設定の操作について説明します。

なお,招待者の使用が許可されていない場合,サイドバー領域の[招待者設定]は表示されません。また,招待者の使用が許可されている場合でも,招待者グループが作成されていないときは招待者の機能は使用できません。

招待者の使用権限を与える方法については,「3.4.2(3) ユーザを編集する」を,招待者グループを作成する方法については,「3.4.2(8) グループを作成する」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 招待者を作成する

招待者を作成する手順を次に示します。

  1. サイドバー領域の[招待者設定]をクリックします。

    [招待者一覧]画面が表示されます。

  2. [グループ選択]ドロップダウンリストボックスでグループを選択すると,そのグループに所属している招待者だけを表示できます。

  3. [招待者作成]ボタンをクリックします。

    [新規招待者]画面が表示されます。

    [図データ]

  4. [新規招待者]画面で次の項目を指定します。

    [図データ]

    表3‒11 [新規招待者]画面の設定項目

    項目

    説明

    [ユーザID]テキストボックス

    招待者のユーザIDを入力します。

    ここで入力した値に,ドメインに割り当てられるID(テキストボックスの右側に「@〜」の形式で表示されている文字列)を付与したものがユーザIDになります。ユーザIDはドメインごとに一意である必要があります。

    • ドメインに割り当てられるIDも含めて,Windowsの場合は100文字まで,Linuxの場合は256文字までの半角英数字と記号を入力できます。

    • 記号(/\?*:|"<>#@^[]$),空白は使用できません。

    • ピリオド(.)だけは使用できません。

    • Windowsの予約語は入力できません。

    [ユーザ言語]ドロップダウンリストボックス

    招待者の言語を選択します。

    日本語,英語,中国語のどれかを選択できます。

    [氏名]テキストボックス

    招待者の氏名を入力します。

    • 入力できる文字数は256文字以内です。

    • 記号(/\?*:|"<>@^)は使用できません。

    • 空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

    [氏名(かな)]テキストボックス

    招待者の氏名をかな表記で入力します。

    • 入力できる文字数は256文字以内です。

    • 記号(/\?*:|"<>@^)は使用できません。

    • 空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

    [氏名(英語)]テキストボックス

    作成する招待者の氏名を英語表記で入力します。

    • 256文字以内の半角英数字と記号を入力できます。

    • 記号(/\?*:|"<>@^)は使用できません。

    • 空白だけ,ピリオド(.)だけは使用できません。

    [メールアドレス]テキストボックス

    招待者のメールアドレスを入力します。

    ここで入力したメールアドレスに,配送や承認などの通知メールが配信されます。

    • 256文字以内の半角英数字と記号を入力できます。

    • 記号(/\?*:|"<>^),空白は使用できません。

    [パスワード]テキストボックス

    招待者のパスワードを入力します。

    [パスワード(確認)]テキストボックス

    • 入力できる文字数,文字の種類は,認証ルールで設定された文字数以内の半角英数字と記号です。

    • 使用できる記号は「!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~」です。

    [利用回数制限]ドロップダウンリストボックス

    1〜10までの範囲で,ファイル/メッセージを送信できる回数を選択します。

    利用回数制限に指定した回数だけファイルの送信を実行すると,それ以上送信することはできません。この場合でも,JP1/DH - Serverにログインしてファイルを受信することは可能です。

    [グループ選択]ドロップダウンリストボックス

    グループ種別が「招待者グループ」のグループが表示されます。招待者が所属するグループを選択します。

    [アカウント期限]ドロップダウンリストボックス

    招待者に設定したアカウントの利用期限を指定します。

    ここで指定した期限を過ぎると,この招待者はJP1/DH - Serverにログインできなくなります。

    [招待者設定]画面,[ユーザとグループ管理]画面では参照することが可能で,アカウント期限を変更することで招待者は再びログインすることが可能になります。

    注※ Windowsの予約語を次に示します。

    • 先頭が半角スペースまたは半角ピリオド

    • 末尾が半角スペースまたは半角ピリオド

    • 文字「0x00〜0x31」

    • 次の文字,およびこの文字に拡張子をつけたもの

      "CON", "PRN", "AUX", "CLOCK$", "NUL",COM0, "COM1", "COM2", "COM3", "COM4", "COM5", "COM6", "COM7", "COM8", "COM9",LPT0, "LPT1", "LPT2", "LPT3", "LPT4", "LPT5", "LPT6", "LPT7", "LPT8", "LPT9"

    • ルート(ドライブ直下)には,次のファイル名,およびディレクトリ名は使用できません。

      "$AttrDef","$BadClus","$Bitmap","$Boot","$LogFile","$MFT","$MFTMirr","pagefile.sys","$Secure","$UpCase","$Volume","$Extend","$Extend\$ObjId","$Extend\$Quota","$Extend\$Reparse" ($Extend is a directory)

  5. [作成]ボタンをクリックします。

    招待者が作成されます。

    招待者へユーザIDとパスワードを連絡したあと,パスワードを変更させてください。

(2) 招待者を編集する

招待者を編集する手順を次に示します。

  1. サイドバー領域の[招待者設定]をクリックします。

    [招待者一覧]画面が表示されます。

    [招待者一覧]画面については「(1) 招待者を作成する」を参照してください。

  2. 編集する招待者のメニューアイコン([図データ])をクリックして,[編集]を選択します。

    [招待者編集]画面が表示されます。

  3. 設定を変更します。

    項目の内容については「(1) 招待者を作成する」を参照してください。

  4. [更新]ボタンをクリックします。

    招待者の設定が更新されます。

    [図データ]

    [図データ]

    編集対象の招待者が,招待者グループ以外から招待者グループに変更されたユーザで電子証明書が発行されている場合は,ユーザIDを編集(大文字・小文字の変更も含む)すると,発効された電子証明書は無効化されます。このため,このユーザを招待者グループ以外のグループに変更した場合には,発行済みの電子証明書を利用したログインはできなくなります。

(3) 招待者を有効化/無効化/削除する

招待者を有効化,無効化,または削除する手順を次に示します。

  1. サイドバー領域の[招待者設定]をクリックします。

    [招待者一覧]画面が表示されます。[招待者一覧]画面については「(1) 招待者を作成する」を参照してください。

  2. 処理を行う招待者をクリックして,メニューを選択します。

    [図データ]

    表3‒12 招待者の有効/無効/削除

    項目

    説明

    [有効]

    招待者を有効化します。

    招待者がアカウントロックされている場合は,ロックが解除されます。

    [無効]

    招待者を無効化します。

    無効化した招待者は,JP1/DH - Serverの利用ができなくなります。有効化すると,再び利用可能となります。

    [削除]

    招待者を削除します。一度削除した招待者を元に戻すことはできません。

    注※

    承認ルートの承認者に設定されたユーザを無効化,または削除した場合,承認者がいない承認ルートとなるときがあります。承認者がいない承認ルートを利用する配送ルールで配送が行われた場合は,承認なしとなります。

  3. 選択したメニューに応じた確認ダイアログが表示されます。[OK]ボタンをクリックすると,処理が実行されます。