mvコマンド(ファイルまたはディレクトリを移動する)
形式
mv[-f][-i]移動元 移動先 mv[-f][-i]移動元 ... 移動先ディレクトリ
機能
ファイルまたはディレクトリを移動します。ファイル名またはディレクトリ名も変更できます。
引数
終了コード
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1以上 |
エラー終了 |
注意事項
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-iオプションと-fオプションは最後に指定されたオプションが有効となります。
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Windowsの場合,オーバーライド時にオーナーのアクセス権以外は表示しません。
表示するパーミッションの詳細については,「lsコマンド(ファイルまたはディレクトリの内容を表示する)」を参照してください。
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Windowsの場合,シンボリックリンクはサポートしていません。
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Windowsの場合,グループおよびモードは保持されません。
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Windowsの場合,移動先のファイル名は移動元に指定したファイル名で作成されます。また,Windowsの場合,ファイル名の英大文字は英小文字に置き換えられます。例えば,移動対象のファイル名がA.txtの場合,mv a.txt tmpdirと実行すると,tmpdirの中のファイル名はa.txtになります。
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Windowsの場合,ファイルをバイナリモードで入出力します。改行コードは変換しません。
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UNIXの場合,mvコマンドでファイルおよびディレクトリを移動したとき,次の条件をすべて満たすと,移動後のファイルおよびディレクトリの所有者はmvコマンドの実行者になります。
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一般ユーザーがmvコマンドを実行した。
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移動元ファイルの所有者がmvコマンドの実行者と異なる。
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移動元と移動先のファイルシステムが異なる。
また,次の情報は引き継がれません。
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移動元ファイルに設定されていたsetuidビットとsetgidビットのアクセス権情報
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移動元ディレクトリに設定されていたsetuidビット,setgidビット,スティッキービットのアクセス権情報
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使用例
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-iオプションを指定して,移動先ファイルに上書きするかどうかを確認します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mv -i ..\dir1\file1.txt ..\dir1\file2.txt overwrite ..\dir1\file2.txt?
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オプションエラーのメッセージを表示します。
このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windowsの例を次に示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mv -w mv: illegal option -- w usage: mv [-fi] source target mv [-fi] source ... directory
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ファイルがない場合のエラーメッセージを表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mv file3.txt file4.txt mv: file3.txt: No such file or directory