7.2.2 exportパラメーター
- 〈この項の構成〉
(1) exportパラメーターの定義
exportパラメーターはシステム環境ファイルおよびジョブ環境ファイルに定義します。これらのファイルについての説明は「2.6.1 環境ファイルを設定する」を参照してください。
システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの両方に指定した場合の扱いは次のようになります。
-
子孫ジョブの起動時にも環境ファイルを解析処理します。これによって,子孫ジョブ起動時にexportパラメーターで指定した値が環境変数に再度設定されます。
-
システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの両方が有効であり,システム環境ファイル,ジョブ環境ファイルの順番で実行します。
- 例
-
- <システム環境ファイル>
export A=s1 export B=s2 export A=s3
- <ジョブ環境ファイル>
export C=j1 export B=j2
- <次の順に実行します>
export A=s1 export B=s2 export A=s3 export C=j1 export B=j2
-
PATH環境変数に任意のパスを追加する場合の例を示します。
export PATH='d:\user\prg;${PATH}' export PATH='/user/prg:${PATH}'
PATH環境変数にパスを追加する場合,ルートジョブ開始時にパスが追加され,子孫ジョブ開始時にさらに追加されるため,PATH環境変数の値が長くなり,PATH環境変数の上限サイズを超えることがあります。このため,子孫ジョブ機能と併用する場合は上限を超えないように注意が必要です。
上限を超えてしまう場合には,ルートジョブの環境ファイルと子孫ジョブの環境ファイルを分けて,ルートジョブの環境ファイルだけにPATH環境変数にパスを追加してください。
(2) exportパラメーターの一覧
exportパラメーターの定義条件を次に示します。このパラメーターの指定は任意です。このパラメーターはジョブコントローラだけが使用します。
パラメーター名 |
定義内容 |
指定個数の上限値 |
---|---|---|
export |
環境ファイルを使用するジョブコントローラ起動時に有効としたい環境変数を定義します。 |
無制限 |