5.4 条件判定と算術演算の優先順位
優先順位は,letコマンドで使用できる次の演算子を対象とします。
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数値比較
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論理演算子
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三項演算子
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算術演算子
条件式および算術演算の優先順位を次の表に示します。優先順位は項番1が最も高く,以降項番の順に低くなります。演算処理は優先順位が高い方から順に行われます。
優先順位 |
演算子 |
---|---|
1 |
-(単項マイナス演算子),!,++,--,~ |
2 |
** |
3 |
*,/,% |
4 |
+,- |
5 |
<<,>> |
6 |
<,<=,>,>= |
7 |
==,!= |
8 |
& |
9 |
^ |
10 |
| |
11 |
&& |
12 |
|| |
13 |
?:(三項演算子) |
14 |
=,+=,-=,*=,/=,%=,&=,^=,|=,<<=,>>= |
例えば次の計算式では,「**」の方が「*」よりも優先順位が高いため,「3**3」が先に計算されます。その結果,aに代入される値は54になるため,「54」が標準出力に出力されます。
let a=2*3**3 ← 3の3乗に2を掛ける echo $a ← aとして「54」が標準出力に出力される