5.1.5 コマンドの別名定義
JP1/Advanced Shellではコマンドを別名(エイリアス)定義できます。別名定義にはaliasコマンドを使用します。書式を次に示します。
- 書式
alias エイリアス名=値
値にスペースを含む文字列を指定する場合は,クォーテーションで囲む必要があります。
また,エイリアス名には組み込みコマンド名を指定して再定義できますが,予約語を別名として再定義することはできません。例を次に示します。
- 組み込みコマンドを再定義した場合
alias read="read STR" # エイリアス名readに"read STR"を定義する uname | read # readは"read STR"として実行される echo $STR # 変数STRに設定されたunameの結果が出力される
- 予約語を別名に指定した場合
alias while="echo JP1/AS" # 予約語whileに対してエイリアスを定義する while # whileは予約語として解釈され, # while文の書式不正でエラー終了する
別名の定義および別名の一覧出力はaliasコマンドで実行します。また,定義した別名定義を無効にするにはunaliasコマンドで実行します。これらのコマンドの詳細については,「9. ジョブ定義スクリプトのコマンドおよび制御文」の「aliasコマンド(エイリアスを定義する)」または「unaliasコマンド(エイリアス定義を無効にする)」を参照してください。
なお,JP1/Advanced Shellでは次のエイリアスが定義されています。
エイリアス名 |
定義内容 |
---|---|
autoload |
typeset -fu |
functions |
typeset -f |
integer |
typeset -i |
local |
typeset |
type |
whence -v |