3.4.4 ジョブ実行ログへの情報メッセージと警告メッセージの出力を抑止する
ジョブの実行結果をほかのプログラムで利用する場合などに,次の出力が実行されないように設定できます。
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スプールジョブディレクトリ下のファイルへの,標準出力と標準エラー出力の出力
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標準出力と標準エラー出力への,情報メッセージと警告メッセージの出力(一部の例外メッセージを除く)
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標準エラー出力への,ジョブ終了時のジョブ実行ログの出力
そのためには,次のどちらかの方法で簡潔出力モードまたは最小出力モードを指定します。
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環境設定時にOUTPUT_MODE_ROOTパラメーター(ルートジョブの場合)またはOUTPUT_MODE_CHILDパラメーター(子孫ジョブの場合)で設定
OUTPUT_MODE_ROOTパラメーターについては「OUTPUT_MODE_ROOTパラメーター(ルートジョブの実行結果の出力情報に関する出力方式を定義する)」,OUTPUT_MODE_CHILDパラメーターについては「OUTPUT_MODE_CHILDパラメーター(子孫ジョブの実行結果の出力情報に関する出力方式を定義する)」を参照してください。
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ジョブ実行時にadshexecコマンドの-mオプションで指定
adshexecコマンドについては「adshexecコマンド(バッチジョブを実行する)」を参照してください。
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adshscripttoolコマンドの-mオプションで指定
adshscripttoolコマンドについては「adshscripttoolコマンド(ジョブ定義スクリプトの作成を支援する)」を参照してください。
環境設定パラメーターとコマンドの両方を指定した場合はコマンドの指定が優先されます。どちらも指定しなかった場合は拡張出力モードで実行します。
(1) 拡張出力モード,簡潔出力モードおよび最小出力モードの出力内容の差異
拡張出力モード,簡潔出力モードおよび最小出力モードの出力内容の差異を次に示します。
出力時期 |
拡張出力モードの場合 |
簡潔出力モードの場合 |
最小出力モードの場合 |
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ジョブ実行時 |
標準出力,標準エラー出力は,ジョブの種類によって次のように異なります。
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標準出力,標準エラー出力は,プロセス起動時の出力先へ出力します。 標準出力,標準エラー出力へ出力するJP1/Advanced Shellのメッセージは,エラーメッセージだけを出力します。※1 |
同左 |
ジョブ終了時 |
ジョブ実行ログを標準エラー出力(子孫ジョブの場合はルートジョブの標準エラー出力※2)に出力します。 |
ジョブ実行ログを標準エラー出力に出力しません。ただし,JOBLOGだけに出力するエラーメッセージは,エラーを通知するため,ジョブ実行中に標準エラー出力にも出力します。 子孫ジョブのJOBLOGは,ルートジョブのスプールジョブディレクトリ下に作成され,ジョブ終了後も残ります。※2 JOBEXECLOG_PRINTパラメーターの指定に関係なく,この動作となります。 |
同左 |
デバッグ実行時 |
JOBLOGを標準エラー出力にタイムリーに出力します。 標準出力,標準エラー出力へ出力するJP1/Advanced Shellのメッセージは起動時の標準出力,標準エラー出力へ出力します。 |
JOBLOGは標準エラー出力に出力しません。 標準出力,標準エラー出力へ出力するJP1/Advanced Shellのメッセージは起動時の標準出力,標準エラー出力へ出力します。 デバッグ終了時はエラーメッセージ以外のメッセージは出力しません。ただし,デバッグ対象ではない子孫ジョブは,通常実行と同様に動作します。 |
JOBLOGは標準エラー出力に出力しません。 標準出力,標準エラー出力へ出力するJP1/Advanced Shellのメッセージは起動時の標準出力,標準エラー出力へ出力します。 デバッグ終了時は出力抑止対象外のメッセージだけを出力します。ただし,デバッグ対象ではない子孫ジョブは,通常実行と同様に動作します。 |
ジョブ定義スクリプトから別のジョブ定義スクリプトを簡潔出力モードまたは最小出力モードで起動する場合は,子孫ジョブを使用してください。ルートジョブを簡潔出力モードまたは最小出力モードで起動した場合,標準エラー出力にエラーメッセージが表示されます。
(2) 簡潔出力モードまたは最小出力モードで実行するジョブのスプールジョブディレクトリを探す方法
簡潔出力モードまたは最小出力モードを選択すると,割り当てられたジョブ識別子や,スプールジョブディレクトリ名を出力するメッセージが出力されなくなります。簡潔出力モードまたは最小出力モードで実行したジョブのスプールジョブディレクトリを探す方法を次に示します。
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事前に#-adsh_jobコマンド(ジョブ名の宣言)で一意なジョブ名を指定する。
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ジョブ開始時に次の環境変数の値を標準エラー出力に出力させるか,特定のファイルに出力させて必要なときに参照できるようにしておく。
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環境変数ADSH_JOBID(ジョブ識別子が格納される)
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環境変数ADSH_JOB_NAME(ジョブ名が格納される)
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ジョブの実行日時を基に探す。