JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編

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9.2.3 WSプログラム提供インターフェース

ここでは,JP1/AJS3 - SOA Optionが提供する次のインターフェースについて説明します。

表9-2 JP1/AJS3 - SOA Optionが提供するインターフェース

WSプログラム提供インターフェース 説明 実装
WSプログラム実行インターフェース ユーザーWSプログラムの実行処理を実装するためのインターフェースです。
引き継ぎ情報出力インターフェース ユーザーWSプログラムの処理結果をユーザーWSジョブの定義で指定した標準出力ファイルに出力するためのインターフェースです。
(凡例)
○:必ず実装することを示します。
△:必要に応じて実装することを示します。

<この項の構成>
(1) WSプログラム実行インターフェース
(2) 引き継ぎ情報出力インターフェース

(1) WSプログラム実行インターフェース

JP1/AJS3 - SOA Optionが提供するWSプログラム実行インターフェースについて説明します。

WSプログラム実行インターフェースは,ユーザーWSジョブの実行時にコントローラーがユーザーWSプログラムを呼び出すためのインターフェースです。ユーザーWSプログラムは,このWSプログラム実行インターフェースに従って必ず実装してください。

WSプログラム実行インターフェースの詳細を次に示します。

クラス定義
public interface AjsWsInvoker
パッケージ名
jp.co.Hitachi.soft.ajs2.ws.wspif
メソッド名
ajsexecute
機能
ユーザーWSプログラムのメイン処理を実行します。ユーザーWSジョブの実行時にコントローラーが,このメソッドを呼び出します。
形式
public int ajsexecute(java.lang.String[] args)
引数
args
[ユーザーWSジョブ定義]ダイアログボックスの[パラメーター]に指定した値が設定されます。設定される順番も,[パラメーター]への指定どおりです。
(例)
 
111
222
 
444
 
 
上記のように[ユーザーWSジョブ定義]ダイアログボックスの[パラメーター]に指定した場合,次のように設定されます。
 
argsの1番目の要素:111
argsの2番目の要素:222
argsの3番目の要素:
argsの4番目の要素:444
 
argsの3番目の要素には,空文字列が設定されます。
戻り値
ユーザーWSプログラムの実行結果を設定します。この値が,ユーザーWSジョブの終了コードになります。
戻り値には,0または2〜128の範囲で値を設定します。ユーザーWSプログラムが正常終了する場合は,通常は0の値を設定します。終了状態を区別する必要がある場合は,2〜128の値を設定してください。
0または2〜128の範囲で戻り値を設定することで,JP1/AJS3 - ViewまたはJP1/AJS2 - Viewでしきい値による終了判定ができます。
範囲外の値を戻り値に設定した場合,エラーとなりユーザーWSジョブが異常終了します。
注意事項
  • ユーザーWSプログラムでajsexecuteメソッド以外のメソッドを実装する場合,メソッド名に「ajs」で始まる文字列を使用しないでください。
  • ユーザーWSプログラムのajsexecuteメソッドではRuntime Errorを含むすべての例外を発生させないでください。ajsexecuteメソッドで例外を発生させた場合,ユーザーWSジョブが異常終了します。

(2) 引き継ぎ情報出力インターフェース

JP1/AJS3 - SOA Optionが提供する引き継ぎ情報出力インターフェースについて説明します。

引き継ぎ情報出力インターフェースは,ユーザーWSプログラムの処理結果をユーザーWSジョブの定義で指定した標準出力ファイルに出力するためのインターフェースです。ユーザーWSジョブの後続ジョブに,ユーザーWSプログラムの処理結果を引き継ぎたい場合に実装してください。

引き継ぎ情報出力インターフェースの詳細を次に示します。

クラス定義
public final class AjsWsStdout
パッケージ名
jp.co.Hitachi.soft.ajs2.ws.util.io
メソッド名
メソッドを次の表に示します。

表9-3 引き継ぎ情報出力インターフェースのメソッド

メソッド名 機能
print
引き継ぎ情報をユーザーWSジョブの定義で指定した標準出力ファイルに出力します。引き継ぎ情報の終わりに改行は付与されません。
println
引き継ぎ情報をユーザーWSジョブの定義で指定した標準出力ファイルに出力します。引き継ぎ情報の終わりに改行が付与されます。
printメソッドの形式
public static void print(java.lang.String arg)
printメソッドの引数
arg
引き継ぎ情報を文字列で指定します。nullを指定した場合,文字列「null」が出力されます。指定した文字列は,WSジョブ実行ホストのOSのデフォルト文字コードで出力されます。
printlnメソッドの形式
public static void println(java.lang.String arg)
printlnメソッドの引数
arg
引き継ぎ情報を文字列で指定します。nullを指定した場合,文字列「null」が出力されます。指定した文字列は,WSジョブ実行ホストのOSのデフォルト文字コードで出力されます。