jajs_log.batまたは_04.bat
形式
jajs_log.bat | _04.bat [-f 格納フォルダ] [-t] [-u]
機能
JP1/AJS3 - Definition Assistantの各種ログ,OS情報などの保守情報を取得します。
_04.batは,JP1/AJS3 - Definition Assistant 10-00以前の資料採取ツールです。JP1/AJS3 - Definition Assistant 10-50以降は,資料採取ツールとしてjajs_log.batも利用できます。
どちらの資料採取ツールも,基本的な機能は同じです。この二つは,用途やカスタマイズの要否によって使い分けます。
jajs_log.batと_04.batの用途とカスタマイズ可否を次に示します。
資料採取ツール |
用途 |
カスタマイズ |
---|---|---|
jajs_log.bat |
ログの出力先を変更していない場合やその他の情報を採取する必要がない場合に使用します。 |
× |
_04.bat |
ログの出力先を変更している場合やその他の情報を採取する場合に,ツールをカスタマイズして使用します。※ |
○ |
- (凡例)
-
○:カスタマイズできる。
×:カスタマイズできない。
- 注※
-
ツールのカスタマイズ方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1」を参照してください。
資料採取ツールの実行結果は,デフォルトでは「%TEMP%\jp1ajs2\backlog」下の次のフォルダに出力されます。
-
JP1_DEFAULT\JP1_DEFAULT_1st
第一報用資料が出力されます。
-
JP1_DEFAULT\JP1_DEFAULT_2nd
第二報用資料が出力されます。
-
JP1_DEFAULT\JP1_DEFAULT_3rd
その他の資料が出力されます。
実行権限
Administrators権限
格納先ディレクトリ
- jajs_log.batの場合
-
JP1/AJS3 - Definition Assistantのインストール先フォルダ\tools
- _04.batの場合
-
JP1/AJS3 - Definition Assistantのインストール先フォルダ\tools
引数
-f 格納フォルダ
採取した資料を出力するフォルダ名を,絶対パスまたはコマンドを実行した場所からの相対パスで指定します。ただし,ドライブ直下は指定できません。
パスに空白を含む場合は,「""」で囲んで指定します。
存在しないフォルダを指定した場合は,その名称でフォルダが新規作成されます。
指定した格納フォルダの配下に,すでに採取した資料がある場合,ファイルの上書きを確認するメッセージが表示されます。
省略した場合,「%TEMP%\jp1ajs2\backlog」下に出力されます。このオプションを指定すると,カスタマイズによって格納フォルダを変更した場合よりこのオプションの値が優先されます。
-t
hosts,servicesファイルを取得しないときに指定します。
-u
ダンプファイルを取得しないときに指定します。
Windows Vista,Windows Server 2008,Windows 7,Windows Server 2012,Windows 8,またはWindows 8.1の場合は取得できません。
注意事項
-
JP1/AJS3のサービスの起動中にこのコマンドを実行した場合,ジョブが異常終了するおそれがあるため,ISAMデータベースの情報は採取しません。
-
クラスタ構成の論理ホストの資料を採取する場合,論理ホストが動作しているホスト上で実行してください。
-
採取した資料はこのツールでは圧縮しません。別途圧縮ツールなどで圧縮してください。
-
バッチファイルの実行結果を出力したファイルが作成済みの場合,情報の上書きを確認するメッセージが出力されるので,上書きする場合は「y」を,中止する場合は「n」を応答してください。
-
バッチファイル実行時に,「JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentのインストール先フォルダ\sys」フォルダ中のファイルに対して「共有違反です」というエラーメッセージが表示されることがありますが,問題はありません。
-
資料採取ツールの実行が終了した直後に,採取した資料を移動,削除などの操作を行うと「プロセスはファイルにアクセスできません。別のプロセスが使用中です。」のメッセージが出力される場合があります。これは,資料採取ツールの実行が終了しても,内部的にOSの情報を採取するためのプロセスが実行中のために出力されます。このメッセージが出力された場合は,しばらく待ってから採取した資料を操作してください。
-
Outlookを使用している場合,資料採取ツールを実行すると,次に示すメッセージボックスが表示される場合があります。
プログラムが,Outlook内に保存されている電子メールアドレスにアクセスしようとしています。よろしいですか?
これは,資料採取ツール内で実行するマシン構成情報採取プログラム(msinfo32)の動作によるものです。資料採取ツールおよびOutlookの動作には問題ありません。
資料採取ツールでは,電子メールアドレスは採取されません。メッセージボックスの[いいえ]ボタンをクリックしてください。
-
Windows Vista,Windows Server 2008,Windows 7,Windows Server 2012,Windows 8,またはWindows 8.1で資料採取ツールを実行する場合,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。コマンドプロンプトを管理者として起動しないと,資料採取ツール実行中にUAC機能による確認ダイアログボックスが何度も表示されます。ただし,UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。
-
資料採取ツールは多重実行しないでください。
戻り値
0 |
正常終了。 |
0以外の値 |
異常終了。 |
メッセージ
メッセージ |
説明 |
動作 |
---|---|---|
Finished. Press any key. |
処理が正常に終了しました。何かキーを押してください。 |
ユーザーの応答を待ちます。 |
Failed. Press any key. |
処理が正常に終了しませんでした。何かキーを押してください。 出力されたOSのメッセージなどを参照し,エラー要因を取り除いたあとに再度実行してください。 |
ユーザーの応答を待ちます。 |
File ファイル名 is exist. Delete to continue? (y/n) |
前回実行したときに作成されたファイルが存在します。削除して処理を継続する場合は「y」を,中止する場合は「n」を押してください。 |
ユーザーの応答を待ちます。 |
Directory ディレクトリ名 is exist. Delete to continue? (y/n) |
前回実行したときに作成されたディレクトリが存在します。削除して処理を継続する場合は「y」を,中止する場合は「n」を押してください。 |
ユーザーの応答を待ちます。 |
Error exist in option. |
オプションの指定に誤りがあります。正しいオプションを指定して再度実行してください。 |
処理を終了します。 |
The collection of detailed information on EmbedDB _JF*※ begins. |
組み込みDBの詳細情報の採取を開始します。 |
処理を継続します。 |
The collection of detailed information on EmbedDB_JF*※ ended. |
組み込みDBの詳細情報の採取を終了します。 |
処理を継続します。 |
The collection of detailed information on JP1/Base begins. |
JP1/Baseの詳細情報の採取を開始します。 |
処理を継続します。 |
The collection of detailed information on JP1/Base ended. |
JP1/Baseの詳細情報の採取を終了します。 |
処理を継続します。 |
The collection of Event Log in text format begins. |
テキスト形式でイベントログの採取を開始します。 |
処理を継続します。 |
The collection of Event Log in text format ended. |
テキスト形式でイベントログの採取を終了します。 |
処理を継続します。 |
- 注※
-
「_JF*」は組み込みDBの識別子(_JF0, _JF1, _JF2, ・・・)です。識別子ごとに詳細情報を採取します。
使用例
物理ホストの資料を採取します。
jajs_log.bat または _04.bat