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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド


8.1.1 ホストリンクジョブネット

メインフレームのジョブスケジューラーで定義されているジョブネットとJP1/AJS3とを関連づける処理を,「ホストリンクジョブネット」としてジョブネットに定義し,実行登録できます。

〈この項の構成〉

(1) ホストリンクジョブネットの運用

ホストリンクジョブネットは,すでにメインフレームのジョブスケジューラーで構築されている運用内容を監視したり,部分的な実行順序と連携したりする場合に使用します。メインフレームのジョブネットはメインフレーム上で管理され,スケジューリングもメインフレームのジョブスケジューラーで実施します。メインフレームのジョブネットには,JP1/AJS3のスケジュールは適用されません。そのため,ホストリンクジョブネットには,スケジュールに関する情報は設定できません。また,メインフレームのジョブネットやジョブを操作するには,基本的にはメインフレーム側でコマンドを実行する必要があります。

JP1/AJS3でメインフレーム側のジョブを制御したい場合は,JP1/OJEを利用した,QUEUEジョブで運用してください。

(2) ホストリンクジョブネットとメインフレームのジョブネットとの関係

ホストリンクジョブネットを利用すると,メインフレーム側のジョブネットをPC/WS上のジョブネットと同じように扱えます。そのために,ホストリンクジョブネットを,「ネットグループ」と呼ばれる管理単位と関連づけます。ネットグループは,メインフレームのジョブネットの中から,JP1/AJS3と連携するジョブネットを抜き出したもので,運用に応じてメインフレームのジョブネットを選択するスコープの役割を持っています。

階層関係を,次の図に示します。

図8‒1 ホストリンクジョブネットとメインフレームのジョブネットの階層関係

[図データ]

ホストリンクジョブネットおよびネットグループを使用して,JP1/AJS3 - Managerから,メインフレームのジョブネットおよびジョブを監視したり,メインフレームのジョブネットやジョブの開始や終了を制御したりできます。