2.6.3 メール受信監視ジョブのリストファイル(Windows限定)
メール受信監視ジョブで受信を検知したメールにファイルが添付されていた場合,メールの添付ファイルの一覧をリストファイルに作成できます。
リストファイルを作成するには,リストファイル名の指定のほかに,添付ファイルをシステムに保存するためのフォルダ名の指定が必要です。
次の2種類のうち,どちらかの方法で指定します。
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メール受信監視ジョブをJP1/AJS3 - Viewの[ジョブネットエディタ]ウィンドウから定義する場合
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[詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックスの[プラットフォーム]で[PC]を指定し,[受信後のオプション]の[設定]ボタンをクリックする。
[詳細定義−[メール受信監視]−[受信後のオプション]]ダイアログボックスが表示されます。
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[詳細定義−[メール受信監視]−[受信後のオプション]]ダイアログボックスで[添付ファイル保存先フォルダ名]および[リストファイル]を指定する。
定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 15.4.18 [詳細定義−[メール受信監視]]ダイアログボックス」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 15.4.19 [詳細定義−[メール受信監視]−[受信後のオプション]]ダイアログボックス」を参照してください。
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メール受信監視ジョブをajsdefineコマンドで定義する場合
ユニット定義ファイルのパラメーターにメール受信監視ジョブの定義情報を記述する際,プラットフォームにPCを指定します。また,添付ファイル保存先フォルダ名およびリストファイル名を指定します。
定義方法の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 ajsdefine」,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 4.1.1 ユニット定義ファイルの記述形式」,およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 4.2.11 メール受信監視ジョブ定義情報の記述方法」を参照してください。
添付ファイルのリストファイルには,受信を検知したメールの差出人,受信日時,添付ファイル数,および個々の添付ファイルの情報が出力されます。
個々の添付ファイルの情報は,次の2種類に分けて出力されます。
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ファイル
受信を検知したメールに送信元で添付されたファイルです。
リストファイルには,添付ファイル保存先フォルダ名を含めたフルパスでファイル名が出力されます。
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OLEオブジェクト
受信を検知したメールに送信元で添付された,メールクライアントソフト上のオブジェクト(例:Microsoft Outlookのアイテム)です。
オブジェクトは,Windowsシステムのファイルと互換できないため,OLEオブジェクトは添付ファイル保存先フォルダに保存されません。リストファイルには,「添付ファイルはOLEオブジェクトのため保存できませんでした」と出力されます。
リストファイルの書式を次の表に示します。
なお,メール受信監視ジョブの定義時に,添付ファイル保存先フォルダ名を指定しないでリストファイル名だけを指定した場合は,リストファイル上のFiles(添付ファイル数)に0が出力されます。個々の添付ファイルの情報は出力されません。
また,リストファイル出力時に,指定したリストファイルがすでにある場合は,新規の出力内容でリストファイルが上書きされます。
リストファイルの出力結果の例を次に示します。
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この例では,受信を検知したメールについての次の内容を示しています。
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差出人が「Sales」である。
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受信日時が「20XX年8月1日12時34分」である。
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三つの添付ファイル(見積書.doc,OLEオブジェクト,および注文書.xls)があり,OLEオブジェクト以外の添付ファイルを添付ファイル保存先フォルダ「C:\USER\DEFAULT\顧客A」に保存した。