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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド


2.5.1 メールフィルターアプリケーションの仕様

メールフィルターアプリケーションの仕様について説明します。

〈この項の構成〉

(1) メールフィルターアプリケーションで使うファイル

メールフィルターアプリケーションで使うファイルを,次の表に示します。

表2‒9 メールフィルターアプリケーションで使うファイル

項番

ファイル名

内容

1

/opt/jp1ajs2/usrtools/converter

メールフィルターアプリケーションの名称。

2

/opt/jp1ajs2/usrtools/converterin

入力ファイル。

JP1/AJS3によってメールファイルから取り出された1通のメールが格納されている。

JP1/AJS3がこのファイルにメールを格納したあと,メールフィルターアプリケーションを起動する。

3

/opt/jp1ajs2/usrtools/converterout

出力ファイル。

メールフィルターアプリケーションで変換したメールを格納する。

メールフィルターアプリケーションが正常に終了すると,JP1/AJS3がこのファイルに格納されているメールを取り出し,監視条件の判定をする。

メールフィルターアプリケーションの名称には,表の項番1に示すファイル名を使ってください。また,メールフィルターアプリケーションの入力ファイルには表の項番2に示す名称を,変換後のメールの出力ファイルには項番3に示す名称を使用してください。

論理ホストを使用している場合,ファイル名は次のようになります。

(例)論理ホスト名が「HOSTNAME1」の場合
  • メールフィルターアプリケーション名:/opt/jp1ajs2/usrtools/converterHOSTNAME1

  • 入力ファイル名:/opt/jp1ajs2/usrtools/converterinHOSTNAME1

  • 出力ファイル名:/opt/jp1ajs2/usrtools/converteroutHOSTNAME1

注 「/opt/jp1ajs2/usrtools/converter」と論理ホスト名の間,「/opt/jp1ajs2/usrtools/converterin」と論理ホスト名の間,および「/opt/jp1ajs2/usrtools/converterout」と論理ホスト名の間には,空白文字は入れません。

(2) メールフィルターアプリケーションに設定する戻り値

メールフィルターアプリケーションでの変換の終了時,メールフィルターアプリケーションからJP1/AJS3に戻り値を渡すように設定してください。

JP1/AJS3は渡された戻り値によって異なる処理をします。メールフィルターアプリケーションに設定する戻り値と,それに対応するJP1/AJS3の処理を,次の表に示します。

表2‒10 戻り値と戻り値に対応するJP1/AJS3の処理

戻り値

意味

JP1/AJS3の処理

0

正常終了

メールフィルターアプリケーションの出力ファイルに格納されたメールを取り出し,監視条件で判定する。

また,メールフィルターアプリケーションで次のメールを変換する。

0以外

異常終了

メッセージを出力し,メールシステム連携機能を休止状態にする。

また,変換が異常終了したメールを障害用メールファイルに保存する。

次のメールは,JP1/AJS3が再起動されてから変換する。

メールフィルターアプリケーションから戻り値を渡す方法は,メールフィルターアプリケーションを作成した言語によって異なります。それぞれ,次に示す方法で設定してください。