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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


12.1 例題で監視する業務

例題では,JP1/AJS3 Consoleを使用して,複数ホストのジョブネット(業務)の実行状況を監視し,問題に対処します。ここでは,JP1/AJS3 Console ManagerとJP1/AJS3 Console Viewが,Windowsホストにインストールされているものとします。

例題で想定するA社のシステム構成例と運用例を次の図に示します。

図12‒1 システム構成例と運用例

[図データ]

この例では,4台のホストで構成されるシステムを想定します。各支社のホストではそれぞれ日,週,月単位で受注処理されます。「user1」はJP1/AJS3 Console Viewから東京本社のJP1/AJS3 Console Managerにログインすることで,各支社の業務を集中して監視します。また,各支社の受注処理を支社単位でまとめて監視したい場合を想定しているため,業務スコープを使ってグループ化することにします。業務スコープを使ってグループ化するためには,業務スコープを定義し,その下にグループ化したいAJS3ユニット監視オブジェクトを定義します。

なお,支社ごとにグループ化して受注処理を監視したくない場合は,業務スコープを定義する必要はありません。