9.3.2 登録解除しないで待ち合わせ条件の定義を変更する
ジョブネットの運用中に登録解除しないで待ち合わせ条件の定義を変更するには,次の方法があります。
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待ち合わせ条件付きユニットをサスペンドする
待ち合わせ条件付きユニットをサスペンドすると,待ち合わせ条件の定義内容を変更できます。サスペンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 4.5.17 ジョブネットの実行登録を解除しないでジョブネットやジョブの定義を変更する」を参照してください。
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ルートジョブネットをリリースする
ルートジョブネットをリリースして待ち合わせ条件の定義内容を変更する方法には,次の二つがあります。
- 待ち合わせ条件付きユニットを含むルートジョブネットをリリースする
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切り替え予定のルートジョブネットに,待ち合わせ条件付きユニットを含むルートジョブネットをリリース先として指定してリリース登録します。リリース日時以降,待ち合わせ条件付きユニットを含むルートジョブネットはリリース元のジョブネット定義で実行されるため,待ち合わせ条件の定義内容も切り替わります。
- 待ち合わせ対象ユニットを含むルートジョブネットをリリースする
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切り替え予定のルートジョブネットに,待ち合わせ対象ユニットを含むルートジョブネットをリリース先として指定してリリース登録します。リリース日時以降,待ち合わせ対象ユニットを含むルートジョブネットはリリース元のジョブネット定義で実行されます。
なお,リリース元のジョブネット定義配下に待ち合わせ対象ユニットと同名のユニットがない場合,リリース後に待ち合わせ対象ユニットの定義不正で待ち合わせ条件付きユニットが異常終了します。この場合,待ち合わせ条件付きユニットを含むルートジョブネットもリリース登録して,待ち合わせ条件を切り替える必要があります。このときのリリース日時は,両者で合わせてください。
また,待ち合わせ対象ユニットを含むルートジョブネットをリリース登録すると,リリース日時以降の実行予定を作成し直すため,一時的にリリース日時以降に実行予定が存在しない状態となります。そのため,待ち合わせ条件付きユニットが,「待ち合わせ対象ユニットに待ち合わせる世代がない場合の動作」に従って実行を開始してしまうことがあります。待ち合わせ対象ユニットを含むルートジョブネットにリリース登録する場合,待ち合わせ条件付きユニットが実行開始時刻に到達する前にリリース登録しておくように運用を検討してください。
ジョブネットリリースについての詳細は,「8.3 実行登録中にジョブネットの定義を切り替える」を参照してください。