Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


6.1.2 メンテナンスの時期を見積もる方法

組み込みDBは,定期的にajsembdbreclaimコマンドを実行して,無効領域を有効領域化するか,または再編成する必要があります。ajsembdbreclaimコマンドの利用および再編成時期を見積もるには,データベース領域を解析します。次に示す方法で実測した解析値を基に,時期を見積もってください。

再編成の時期を見積もる場合,週単位や月単位でピークとなる日や,週および月単位での増加分を考慮してください。

データベース領域を解析する方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) データベース領域の解析

ajsembdbstatusコマンドを実行して,データベースの状態を確認します。

ajsembdbstatusコマンドを使って解析した結果,空きセグメントが少なく,空きページが多い場合はデータベースをメンテナンスしてください。

ajsembdbstatusコマンドについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsembdbstatus」を参照してください。

(2) 領域不足のメッセージ

組み込みDBのデータの格納効率が悪くなると,組み込みDBはWindowsイベントログまたはsyslogにメッセージKFPH00211-I,またはKFPH00212-Iを出力します。メッセージが出力された場合,ajsembdbstatusコマンドでデータベースの状態を解析し,必要に応じてデータベースを再編成してください。メッセージの出力例を次に示します。

領域不足のメッセージ出力例
KFPH00211-I RDAREA usage xxx%, RDAREA="xxxxx" xxxxx
KFPH00212-I Table should be reorganized, RDAREA="xxxxx", AUTHID=xxxxx, TABLE=xxxxx

データベースをメンテナンスまたは再編成した直後にまだメッセージが出力される場合は,RDエリアを拡張する必要があります。RDエリアの拡張については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsembdbaddarea」を参照してください。