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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


6.1.1 メンテナンス作業の流れ

JP1/AJS3のデータベースに組み込みDBを使用して長時間運用する場合,レコードの削除でインデクスに無効領域が発生します。この無効領域は,次に示すどちらかの方法でメンテナンスする必要があります。

ajsembdbreclaimコマンドを使用すると,データベース内にある無効領域だけで構成されるページ(空きページ)を回収して再利用できるようにします。このコマンドは,サーバ稼働中でも実行できるため,定期的にコマンドを投入することで,データ領域が効率良く利用できるようになります。

通常の運用では,このajsembdbreclaimコマンドを使用するだけで,再編成の必要がありません。ただし,ページの利用効率が低い場合(ページ中に有効データが1件だけある場合など)は,回収可能な空きページが少なくなり,効率良く回収できない場合があります。この場合は,再編成を実施する必要があります。

メンテナンス作業の流れを次の図に示します。

図6‒1 メンテナンス作業の流れ

[図データ]