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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


4.5.4 登録済みのジョブネットを即時実行する

即時実行は,現在時刻の実行予定を生成して,登録済みのジョブネットをすぐに実行します。計画実行登録されたルートジョブネット,および確定実行登録されて次回実行予定があるジョブネットに対して有効です。

次回実行予定があるルートジョブネットを即時実行する場合,次回実行予定をそのまま残しておく(次回予定追加)か,取り消すか(次回予定移動)を選択できます。

ネストジョブネットを即時実行する場合,上位ジョブネットに実行予定がなければ実行されません。また,上位ジョブネットの実行が開始するまでは実行されません。

ルートジョブネットを即時実行する場合,その配下のネストジョブネットは,ルートジョブネットの実行登録方法によって実行されるかされないかが決まります。

計画実行登録したルートジョブネットを即時実行した場合

ネストジョブネットの実行予定が生成されます。

確定実行登録したルートジョブネットを即時実行した場合

確定実行登録では実行予定が確定しているため実行予定は生成されません。

ネストジョブネットの実行開始予定時刻は,ルートジョブネット実行開始予定日の基準時刻から48時間以内で実行するように実行予定が調整されます。

また,配下のスケジュールを連動して即時実行した場合,選択したジョブネット配下の,すべてのジョブネットの開始時刻が相対的に変更されます。

注※

JP1/AJS3 - Viewでは,[計画一時変更]から[即時実行]を選択し,配下の開始日時もずらす指定をして即時実行する場合です。コマンドでは,ajsplanコマンドに-iオプションを指定して即時実行する場合です。

注意事項

ルートジョブネットのスケジュール定義に48時間制スケジュールを採用していても,即時実行した時点の日時で実行されます。例えば,8/1の34:00の実行予定を8/2の8:00に即時実行した場合,8/1の32:00として実行されるのではなく,8/2の8:00として実行されます。

計画実行登録,または確定実行登録したジョブネットに対して,現在日時が8/1の12:00のときに即時実行した場合の動作を,次の図に示します。

図4‒31 ジョブネットの定義

[図データ]

この操作は,GUIまたはajsplanコマンドで実行できます。GUIでの操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 9.4 実行予定があるジョブネットをすぐに実行する」を参照してください。また,コマンドで操作する場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsplan」を参照してください。