3.3.1 ステップとして使用している部品のバージョンの管理について
JP1/AOでは,開発サービステンプレートのステップとして使用している部品のバージョンを一括または個別に変更できます。なお,部品のバージョンを変更した場合,プロパティ値などのユーザーが設定した情報を引き継ぐことができます。また,ステップとして使用している部品のバージョンを確認することもできます。これらの機能は,複数のバージョンを持つ部品が対象です。
ステップとして使用している部品のバージョン管理機能
ステップとして使用している部品のバージョンを確認および変更する方法は,一括適用と個別適用から選べます。それぞれの機能を次に説明します。
- 一括適用
-
ステップとして使用しているすべての部品を,最新バージョンのリリース部品に一括で変更する機能です。ただし,すでに最新バージョンの部品を使用しているステップは変更されません。また,ステップとして使用しているすべての部品のバージョンを,確認することもできます。
- 個別適用
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ステップとして使用している部品の中から,特定の部品を,任意のバージョンのリリース部品または開発部品に変更する機能です。また,特定の部品のバージョンを確認することもできます。
一括適用と個別適用の機能の違いを,次の表に示します。
比較する内容 |
一括適用 |
個別適用 |
---|---|---|
変更対象となる部品 |
最新バージョンのリリース部品よりも古いバージョンのリリース部品,および開発部品。 |
指定したリリース部品および開発部品。バージョンは問いません。 |
変更後の部品 |
最新バージョンのリリース部品。 |
指定したバージョンのリリース部品または開発部品。 |
- ポイント
-
この機能の対象は,サービステンプレートエディタ編集ビューで編集している開発サービステンプレートです。リリースサービステンプレートのステップが使用している部品のバージョンを変更したい場合は,事前にサービステンプレートを複製して,開発サービステンプレートとしてください。
適用後のプロパティの増減について
一括適用または個別適用した場合,変更前のプロパティ値を引き継ぐことができます。ただし,変更前後でプロパティが追加または削除されると,プロパティの処理の内容が異なります。
- プロパティが追加された場合
-
追加されるプロパティに設定されている,プロパティのデフォルト値が設定されます。
- プロパティが削除された場合
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変更後の部品から,該当するプロパティ自体が削除されます。
適用後のプロパティ値の処理について
一括適用または個別適用した場合のプロパティ値の処理は,場合によって異なります。場合に応じたプロパティ値の処理を次に示します。
- 適用前後で「プロパティキー」および「入出力種別」が一致する場合
-
プロパティ値には,適用前の値がそのまま引き継がれます。
- 適用前後で「プロパティキー」または「入出力種別」が一致しない場合※
-
プロパティ値には,適用前の値が引き継がれません。
- 注※
-
適用前後でプロパティが増減した場合も含みます。