5.11.3 仮想サーバのシャットダウン
機能
VMware vSphere環境における仮想サーバのOSに対してシャットダウンを実行します。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・vCenterサーバ
VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。
・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)
VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによりこのサーバに部品が転送され,実行されます。
・仮想サーバ
vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXにより管理されている仮想サーバです。
仮想サーバを停止する際には,VMware.checkPowerStateIntervalプロパティに指定した秒数待ち合わせ,電源状態がOFFになることを確認する動作を,VMware.checkPowerStateCountプロパティに指定した回数繰り返します。デフォルトの値で不都合がある場合,利用している環境に合わせて調整してください。
部品が正常終了した場合は,出力プロパティVMware.powerStateに"PoweredOff"を格納します。
利用場面
仮想サーバのシャットダウンを行いたい場合に使用できます。
シャットダウンは,部品「vsphereGetPower」実行後,電源状態が"PoweredOn"である場合に,この部品を実行するという流れになります。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 10-52以降
【実行対象システム内前提製品】
(1)vCenterサーバの前提製品
・VMware vCenter Server 6.0,5.5,5.1,5.0,4.1,4.0
(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)
・VMware vSphere ESXi 6.0,5.5,5.1,5.0 またはVMware ESX Server 4.1,4.0
(3)仮想サーバの前提OS
vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。
・Windows Server 2003,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP1以降,Windows Server 2003 R2,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64)
・Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
・Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64),Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)
・Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
【実行対象システム内前提製品の使用条件】
(1)VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)がVMware vCenter Serverで管理されていること。
(2)仮想サーバが起動していること。
(3)仮想サーバ名はvCenterサーバ内で一意になっていること。
(4)対象となる仮想サーバに,VMwareToolsがインストールされていること。
【実行対象サーバ内前提製品】
・VMware vSphere 6.0 Release1,PowerCLI 5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
実行権限
(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,次の権限が必要です。
対象とする仮想サーバに対して「パワーオフ」の権限を持つロール,またはシステム管理者ロール
バージョン
01.54.00
カテゴリ
VirtualMachine/vSphere
タスクログに表示される部品の名称
vsphereSetPowerOff
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
23 |
異常(環境不正) 前提環境不正 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
29 |
異常(シャットダウン終了確認不正) シャットダウンの終了確認不可 |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
VMware.vCenterServerName |
vCenterサーバ名 |
VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.userName |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名 |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.password |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.portNumber |
VMware vCenter Server接続用ポート番号 |
VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。 |
443 |
入力 |
△ |
VMware.protocol |
VMware vCenter Server接続用プロトコル |
VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。 |
https |
入力 |
○ |
VMware.vmName |
仮想サーバ名 |
仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。 |
− |
入力 |
○ |
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.checkPowerStateCount |
電源状態の確認回数 |
仮想サーバの停止を確認する際の,電源状態の確認回数を指定します。電源状態の確認間隔と組み合わせて最大待ち時間となります。 |
60 |
入力 |
○ |
VMware.checkPowerStateInterval |
電源状態の確認間隔 |
仮想サーバの停止を確認する際の,電源状態の確認間隔を秒単位で指定します。 |
10 |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |
VMware.powerState |
仮想サーバの電源状態 |
仮想サーバの電源状態が格納されます。 |
− |
出力 |
○ |