Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.3.6 LU作成確認

機能

Hitachi Device Manager Softwareを操作して指定されたLUを作成できることを確認します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・HDvMサーバ

 Device Managerがインストールされているサーバです。

・HDvM CLIサーバ(実行対象サーバ)

 Device Manager CLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによりこのサーバに部品が転送され,実行されます。

この部品で確認している項目を次に示します。

・指定されたシリアル番号,およびファミリー名のストレージシステムがHDvMに登録されているかを確認します。

ストレージシステムがHDvM上に登録されていない場合はNGとなります。

・指定されたDPボリュームのデバイス番号がストレージシステム内で使用されていないかを確認します。

デバイス番号がストレージシステム内で既に使用されている場合はNGとなります。

・指定されたDPプールのID,およびホストグループのIDを持つDPプールがストレージシステムに登録されているか,

指定されたLU番号がストレージシステム内で使用されていないかを確認します。

DPプールのID,ホストグループのIDのどちらかが存在しない,またはLU番号が既に使用されている場合はNGとなります。

・指定されたストレージシステム上のDPプールに,DPボリュームを作成できる容量が空いているかを確認します。

DPボリュームの容量が,DPプールの空き容量を超過している場合はNGとなります。

利用場面

LUの追加を行う場合に,データ格納先のDPプールにLUの作成ができるかを事前確認することができます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 10-12以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)HDvMサーバに次の製品がセットアップされていること。

 ・Hitachi Device Manager Software 07-00以降

(2)システム内のストレージシステムとして次のどれかがセットアップされていること。

 ・Hitachi Adaptable Modular Storage 2000

 ・Hitachi Universal Storage Platform

 ・Hitachi Virtual Storage Platform

 ・Hitachi Unified Storage 100

 ・Hitachi Unified Storage VM

 ・Hitachi Virtual Storage Platform G1000

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)ストレージシステムがHitachi Device Manager Softwareで管理されていること。

(2)ストレージシステムにDPプールが作成済みであること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・Hitachi Device Manager Software CLI 07-00以降

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2003,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP1以降,Windows Server 2003 R2,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64)

 ・Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

注意事項

(1)HDvM.familyTextプロパティにはサポート対象外のストレージシステムを指定しないでください。

実行権限

(1)Device Managerに接続するユーザーは,次の権限を持つユーザグループに属している必要があります。

 リソースグループとして「All Resources」を割り当てられ,Admin権限またはModify権限を持つユーザグループ。

バージョン

01.13.00

カテゴリ

HCS/HDvM

タスクログに表示される部品の名称

hdvmCheckStorageSpec

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

42

異常(部品内でエラーを検知) 内部エラー(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

HDvM.cliInstallPath

HDvM CLIのインストールパス

Device Manager CLIのインストールパスを指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.httpType

HDvMとの通信プロトコル

HDvMサーバに接続するためのプロトコルをhttpまたはhttpsで指定します。

http

入力

○ 

HDvM.hostName

HDvMサーバのホスト名

HDvMサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスは指定できません。

− 

入力

○ 

HDvM.portNumber

HDvMとの接続ポート番号

HDvMサーバに接続するためのポート番号を指定します。

2001

入力

○ 

HDvM.userName

HDvMに接続するためのユーザーID

HDvMサーバに接続するためのユーザーIDを指定します。

System

入力

○ 

HDvM.password

HDvMに接続するためのパスワード

HDvMサーバに接続するためのパスワードを指定します。

manager

入力

○ 

HDvM.serialNumber

ストレージシステムのシリアル番号

確認対象のストレージシステムのシリアル番号を指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.family

ストレージシステムのファミリー名

ストレージシステムのファミリー名を指定します。指定可能な値はAMS,USP_V,USP_VM,VSP,HUS,HUS VM,VSP G1000のどれかです。

− 

入力

○ 

HDvM.devNumber

DPボリューム(LU)のデバイス番号

使用できるか確認するDPボリューム(LU)のデバイス番号を10進数で指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.pathPortName

パスのポート名

DPボリューム(LU)へのパスのポート名を指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.lun

LU Number(LUN)

LU Number(LUN)を指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.poolId

DPプールのプールID

DPボリューム(LU)を作成できるか確認するDPプールのプールIDを指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.capacity

DPボリューム(LU)の容量 (GB)

作成できるか確認するDPボリューム(LU)の容量をGB単位で指定します。

1

入力

○ 

HDvM.numOfLUs

LUの個数

作成するLUの個数を指定します。

1

入力

△ 

HDvM.domainId

ホストグループのID

DPボリューム(LU)を追加できるか確認するホストグループのIDを10進数または16進数で指定します。16進数の場合は"0x"をプレフィックスとして付与してください。

− 

入力

○ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

HDvM.familyText

ストレージシステムのファミリー名(カスタムオプション)

HDvM.familyプロパティの選択リストにないストレージシステムのファミリー名を指定します。このプロパティを指定した場合,HDvM.familyプロパティに指定した値は無視されます。

− 

入力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△ 

common.checkStorageSpecResult

LU作成確認のチェック結果

DPボリューム(LU)を作成できるかどうか確認した結果を格納します。

− 

出力

△