5.3.1 DPボリュームの作成
機能
Hitachi Device Manager Software(以降,HDvM)を操作して指定された仮想ボリューム(DPボリューム)を作成します。
この部品が前提とするサーバを以下に示します。
・HDvMサーバ
HDvMがインストールされているサーバです。
・HDvM CLIサーバ(実行対象サーバ)
HDvM CLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによりこのサーバに部品が転送され,実行されます。
利用場面
仮想サーバや仮想ディスクの追加を行う際に,データ格納先のDPボリュームの作成に使用できます。
以下の部品とあわせて使用することで,上記処理が実現できます。
・storageAddHostgroupLU
・vsphereRecognizeLU
・vsphereGetCanonicalName
・vsphereCreateDatastore
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 10-12以降
【実行対象システム内前提製品】
(1)HDvMサーバに以下がセットアップされていること。
・Hitachi Device Manager Software 07-00以降
(2)システム内のストレージシステムとして以下のいずれかがセットアップされていること。
・Hitachi Adaptable Modular Storage 2000
・Hitachi Universal Storage Platform
・Hitachi Virtual Storage Platform
・Hitachi Unified Storage 100
・Hitachi Unified Storage VM
・Hitachi Virtual Storage Platform G1000
【実行対象システム内前提製品の使用条件】
(1)ストレージシステムがHitachi Device Manager Softwareで管理されていること。
(2)ストレージシステムにDPプールが作成済みであること。
【実行対象サーバ内前提製品】
・Hitachi Device Manager Software CLI 07-00以降
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Windows Server 2003, Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP1以降,Windows Server 2003 R2, Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64)
・Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
注意事項
(1)HDvM.familyTextプロパティにはサポート対象外のストレージシステムを指定しないでください。
実行権限
(1)HDvMに接続するユーザーに,以下の権限が必要です。
リソースグループとして「All Resources」を割り当てられ,Modify権限を持つユーザー。
バージョン
01.13.00
カテゴリ
HCS/HDvM
タスクログに表示される部品の名称
storageCreateLU2
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
21 |
異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知) |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
42 |
異常(部品内でエラーを検知) 内部エラー(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
HDvM.cliInstallPath |
HDvM CLIのインストールパス |
Device Manager CLIのインストールパスを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.httpType |
HDvMとの通信プロトコル |
Device Managerとの通信プロトコルをhttpまたはhttpsで指定します。 |
http |
入力 |
○ |
HDvM.hostName |
HDvMサーバのホスト名 |
HDvMサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスは指定できません。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.portNumber |
HDvMとの接続ポート番号 |
Device Managerとの接続ポート番号を指定します。 |
2001 |
入力 |
○ |
HDvM.userName |
HDvMに接続するためのユーザー名 |
Device Managerに接続するためのユーザー名を指定します。 |
System |
入力 |
○ |
HDvM.password |
HDvMに接続するためのパスワード |
Device Managerに接続するためのパスワードを指定します。 |
manager |
入力 |
○ |
HDvM.serialNumber |
ストレージシステムのシリアル番号 |
実行対象のストレージシステムのシリアル番号を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.family |
ストレージシステムのファミリー名 |
ストレージシステムのファミリー名を指定します。指定可能な値はAMS,USP_V,USP_VM,VSP,HUS,HUS VM,VSP G1000のどれかです。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.creationOption |
強制オプション(AMSおよびHUSの場合) |
DPプールの容量がしきい値以上の場合でもDPボリュームを作成する場合にforceを指定します。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.groupOption |
パリティグループオプション(USPの場合だけ) |
既存のパリティグループへDPボリュームを作成する場合,"exist"を指定します。このプロパティを指定した場合,HDvM.arrayGroupNameを指定する必要があります。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.arrayGroupName |
仮想パリティグループ名(USPの場合だけ) |
仮想パリティグループ名を「Xn-1(nは数字)」形式で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.capacity |
作成するDPボリュームの容量 |
作成するDPボリュームの容量をGB単位で指定します。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.numOfLUs |
LUの個数 |
作成するLUの個数を指定します。 |
1 |
入力 |
△ |
HDvM.devNumber |
DPボリュームのデバイス番号 |
DPボリュームのデバイス番号を10進数で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.clprNumber |
LDEVのCLPR番号(USP,AMSおよびHUSの場合) |
LDEVのCLPR番号を指定します。省略した場合は0が設定されます。HDvM.poolIdに指定があれば,該当DPプールのCLPR番号が設定されます。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.poolId |
DPプールのプールID |
作成したDPボリュームを関連づけるDPプールのプールIDを指定します。VSP,AMS,HUS,HUS VM,VSP G1000の場合は必ず指定してください。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.threshold |
DPボリュームの使用率しきい値(USPの場合だけ) |
DPボリュームの使用率(%)のしきい値を5以上300以下の5の倍数で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.familyText |
ストレージシステムのファミリー名(カスタムオプション) |
HDvM.familyプロパティの選択リストにないストレージシステムのファミリー名を指定します。このプロパティを指定した場合,HDvM.familyプロパティに指定した値は無視されます。 |
− |
入力 |
△ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |