Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.14.4 CSVデータ取得

機能

この部品は,CSVファイルからデータを取得し出力プロパティに設定します。

サポートするファイルは,拡張子がcsvのテキストファイルです。

次を満たすCSVファイルのデータの取得をサポートします。

・Windows環境の場合は,文字コードがMS932で記述され,改行コードがCR+LFであること。UNIX環境の場合はユーザーの環境変数[LANG]で指定している文字コードで記述され,改行コードがLFであること。

指定した列(最大5列)のデータをコンマ(,)区切りで,出力プロパティに設定します。

CSVファイルの1行目は列名を記述してください。2行目からデータを記述してください。

(例1)

ホスト名

hostVM001

hostVM002

(例2)

ホスト名,コメント

hostVM001,#Comment1

hostVM002,#Comment2

読み込んだフィールドには次のチェックを行ないます。どれかの条件に当てはまると、部品はエラーとなります。

(a)フィールドまたは行が空(null)

(b)フィールドの文字列長が256文字より大きい

(c)フィールドに以下の特殊記号を含む

 「,」,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「`」,「%」,両端以外の「"」

 および末尾の「¥」

(d)フィールドに制御文字(0x00〜0x1f)を含む

出力情報は指定した列ごとに出力します。いずれかの列で

(フィールドの文字列の合計値)+データ行数

が1017文字を超えると,エラーとなります。

利用場面

管理CSVファイルからデータを取得し,サービスの入力値として利用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Operation 10-12以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 (1) Windows Server 2003,Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64) SP1以降,Windows Server 2003 R2, Standard Edition/Enterprise Edition (x86/x64)

 (2) Windows Server 2008 Standard/Enterprise (x86/x64),Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 (3) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

注意事項

(1)ODBCドライバの制限により,CSVファイル名には「[」,「]」,「!」は使用できません。

(2)LC_ALLやLC_MESSAGESなどLANGより上位のロケール環境変数が設定されている時,上位のロケール環境変数が優先されてしまうため部品を実行する際に,LC_ALLやLC_MESSAGESなどの上位のロケール環境変数を解除するか,LANG環境変数と同一の値に変更してください。

実行権限

Windowsの場合:Administrator権限

バージョン

01.12.00

カテゴリ

OperatingSystem/Windows/Basic

タスクログに表示される部品の名称

osReadSpreadSheet

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

14

異常(ユーザーミス) ファイルアクセス不可

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

42

異常(部品内でエラーを検知) 内部エラー(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.fileName

ファイル名

ファイル名を指定します。

− 

入力

○ 

odbc.Column1

列番号1

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

○ 

odbc.Column2

列番号2

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

△ 

odbc.Column3

列番号3

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

△ 

odbc.Column4

列番号4

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

△ 

odbc.Column5

列番号5

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

△ 

odbc.OutputValue1

データ1

取得したデータを設定します。

− 

出力

○ 

odbc.OutputValue2

データ2

取得したデータを設定します。

− 

出力

△ 

odbc.OutputValue3

データ3

取得したデータを設定します。

− 

出力

△ 

odbc.OutputValue4

データ4

取得したデータを設定します。

− 

出力

△ 

odbc.OutputValue5

データ5

取得したデータを設定します。

− 

出力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△