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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.12.2 ファイルまたはディレクトリのアクセス権限変更

機能

UNIXの実行対象サーバにおいて,指定したファイルに対して,所有者,グループ,その他のアクセス権限を変更することができます。

アクセス権限の変更対象にディレクトリも指定できます。その場合は,アクセス権設定対象ファイル名(common.targetFileNameプロパティ)にディレクトリを指定してください。

アクセス権設定対象ファイル名(common.targetFileNameプロパティ)について次に示します。

・256文字以内の文字列を指定してください。

・ファイルを対象とする場合は,ファイル名をフルパスで指定してください。

・ディレクトリを対象とする場合は,ディレクトリ名をフルパスで指定してください。

アクセス権限のパーミッション値(common.permissionプロパティ)について次に示します。

・アクセス権限は次の値を,3桁目に所有者のアクセス権限を,2桁目にグループのアクセス権限を,1桁目にその他のアクセス権限を指定してください。

 値:アクセス権限

  0:いずれのアクセス権限も設定しない

  1:実行権限

  2:書き込み権限

  3:実行権限,書き込み権限

  4:読み込み権限

  5:実行権限,読み込み権限

  6:書き込み権限,読み込み権限

  7:実行権限,書き込み権限,読み込み権限

設定例を次に示します。

・/home/User01/test.shファイルに次のアクセス権限を設定する場合。

 所有者には,実行権限,書き込み権限,読み込み権限

 グループには,実行権限,読み込み権限

 その他には,いずれのアクセス権限も設定しない

 アクセス権設定対象ファイル名 :/home/User01/test.sh

 アクセス権限のパーミッション値:750

・/home/User01ディレクトリに次のアクセス権限を設定する場合。

 所有者には,書き込み権限,読み込み権限

 グループには,書き込み権限,読み込み権限

 その他には,読み込み権限

 アクセス権設定対象ファイル名 :/home/User01

 アクセス権限のパーミッション値:664

利用場面

ファイルまたはディレクトリのアクセス権限を設定する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 10-50以降

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 (x86),Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64),Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)

(2) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

【実行対象サーバの使用条件】

(1)アクセス権限を設定するファイルおよびディレクトリが存在すること。

注意事項

(1)アクセス権設定対象ファイル名(common.targetFileNameプロパティ)に「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「'」,「[」,「]」,「`」を使用しないでください。

(2)この部品は通常のファイルまたはディレクトリを対象としています。そのため,デバイスなどは,ファイルやディレクトリとして扱いません。

(3)複数のファイルまたはディレクトリに対してアクセス権限を設定することはできません。

バージョン

01.51.00

カテゴリ

OperatingSystem/UNIX/Basic

タスクログに表示される部品の名称

osSetPermissionUNIX

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.targetFileName

アクセス権設定対象ファイル名

アクセス権限を変更するファイル名またはディレクトリ名をフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

common.permission

アクセス権のパーミッション値

ファイルやディレクトリのアクセス権限を変更するパーミッション値を指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

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