JP1/AOのサービスとデータベースを開始または停止します。また,JP1/AOのサービスの状態を表示したり,サービスの開始方法を変更したりできます。
このコマンドの/serverオプションに「AutomationWebService」を指定して実行すると,次のサービスを開始・停止・状態表示します。なお,JP1/Baseのサービス「JP1/Base」および「JP1/Base
Event」についても開始します。
表8-4 開始・停止・状態表示の対象サービス一覧
| サービス表示名およびプロセス |
開始 |
停止 |
状態表示 |
| HAutomation Engine Web Service |
○ |
○ |
○ |
| HBase Storage Mgmt Common Service |
○ |
○ ※1
|
○ |
| HBase Storage Mgmt Web Service |
○ |
○ ※1
|
○ |
| HBase Storage Mgmt Web SSO Service |
○ |
○ ※1
|
○ |
| HAutomation Engine |
○ |
○ |
× |
| HAutomation Engine Database _JF0 |
○ |
○ |
× |
| JP1/Base |
○ |
× |
× |
| JP1/Base Event |
○ |
× |
× |
| データベースのプロセス※2 |
○ |
○ ※1
|
○ |
- (凡例)
- ○:処理されます。 ×:処理されません。
- 注※1
- Hitachi Command Suite製品のサービスが開始している場合は停止されません。
- 注※2
- JP1/AOの内部プロセスです。hcmdssrvコマンドでは,データベースのサービスを示す「HiRDB/EmbeddedEdition
_HD0」は開始および停止しません。
hcmdssrv
{/start | /stop | /check| /status} [/server サービス名]
- JP1/AOおよび全Hitachi Command Suite製品のサービスの状態を確認する場合:
hcmdssrv
/statusall
- サービスの開始方法を変更する場合:
hcmdssrv
/starttype {auto | manual}
{/server サービス名 | /all}
- /start
- /serverオプションで指定したサービスとデータベースを開始します。
- /stop
- /serverオプションで指定したサービスとデータベースを停止します。
- /check
- /serverオプションで指定したサービスとデータベースの状態を表示します。
- /status
- /serverオプションで指定したサービスとデータベースの状態を表示します。
- /server サービス名
- JP1/AO製品のサービスだけを開始・停止・状態表示する場合,サービス名には「AutomationWebService」を指定します。このオプションを省略した場合,インストールされているJP1/AOおよびすべてのHitachi
Command Suite製品のサービスが対象となります。
- /statusall
- サービスとデータベースの状態,および共通コンポーネントに登録されたHitachi Command
Suite製品のサービスの状態を表示します。
- /starttype {auto | manual}
- /serverオプションで指定したサービスの開始種別を指定します。
- 自動開始の場合はautoを指定します。手動開始の場合はmanualを指定します。
- /all
- このオプションを指定した場合は,インストールされているJP1/AOおよびすべてのHitachi Command
Suite製品のサービスが対象となります。
共通コンポーネントのインストール先フォルダ\bin
Administrators権限を持つユーザーで実行してください。
- 日常運用でJP1/AOのサービスを開始・停止する場合は,/serverオプションを省略してすべてのサービスを開始・停止してください。/serverオプションを指定してJP1/AO製品のサービスだけを開始する場合は,事前に共通コンポーネントのサービスを開始しておく必要があるため,/serverオプションに「HBase」を指定して共通コンポーネントのサービスを開始してください。
- タスクの処理中に/stopオプションを指定した場合,エージェントレス接続先で実行中の処理は強制終了します。そのため,実行状態(実行中,応答待ち中,異常検出,または停止中)のタスクがある場合は,停止状態(正常終了,失敗,またはキャンセル)に遷移するまで待つか,すべてのタスクを実行停止してから使用してください。
- /stopオプションを指定して実行したあと,3分以内に停止処理が終わらない場合は,タイムアウトを示すメッセージを出力してエラー終了します。この場合は,しばらく待ってから,再度/stopオプションを指定して実行してください。
/startオプション,/stopオプション指定時のコマンドの戻り値を次の表に示します。
| 戻り値 |
説明 |
| 0 |
正常に終了しました。 |
| 1 |
サービスは開始済みです(/startオプション指定時)。 サービスは停止済みです(/stopオプション指定時)。
|
| 255 |
失敗しました。 |
/checkオプション,/statusオプション,/statusallオプション指定時のコマンドの戻り値を次の表に示します。
| 戻り値 |
説明 |
| 0 |
開始していません。 |
| 1 |
開始しています。 |
| 255 |
失敗しました。 |
/starttypeオプション指定時のコマンドの戻り値を次の表に示します。
| 戻り値 |
説明 |
| 0 |
正常に終了しました。 |
| 255 |
失敗しました。 |
次の場合のコマンドの使用例を示します。
- JP1/AO製品のサービスを開始する場合
hcmdssrv /start /server AutomationWebService
- JP1/AO製品のサービスを停止する場合
hcmdssrv /stop /server AutomationWebService
- JP1/AO製品のサービスの状態を確認する場合
hcmdssrv /status /server AutomationWebService
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