12.3 JP1/AOシステムをバックアップする手順(Linuxのクラスタ構成の場合)
JP1/AOのリプレースやデータベースのメンテナンスなどを実施する前に,JP1/AOおよびJP1/Baseの設定情報やデータベース情報をバックアップします。
- 注意事項
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JP1/Baseをバックアップしたあと,時間をおくとJP1/AOのデータベースの状態が変わり,不整合が発生するおそれがあります。そのため,JP1/AOとJP1/Baseのバックアップは間を空けないで続けて行ってください。
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JP1/AOのバックアップ・リストア時には,タスクの詳細情報の一部(ステップ一覧および進捗状況)が削除されたり,タスクの状態が一部変更されたりします。
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バックアップファイルを格納するフォルダに,十分な空き容量があることを確認します。バックアップファイルの容量に加えて,20MBの空き容量があることが目安です。
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操作できる権限およびロール:
OSのroot権限およびクラスタの管理権限を持つユーザー
JP1/AOシステムをバックアップするには(クラスタ構成の場合):
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実行中,応答待ち中,異常検出,および停止中の状態のタスクがないことを確認します。ある場合は,タスクを実行停止するか,正常終了または失敗の状態になるまで待ちます。
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クラスタソフト上で,JP1/AOが登録されたリソースグループをオフラインにします。
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次のリソースの起動,停止,および動作監視を無効にします。手順の詳細はクラスタソフトのドキュメントを参照してください。
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JP1/Base
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共通コンポーネントのデータベース
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HBase 64 Storage Mgmt SSO Service
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HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service
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HBase 64 Storage Mgmt Web Service
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HAutomation Engine Web Service
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HAutomation Engine
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stopclusterコマンド
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クラスタソフト上で,JP1/AOが登録されたリソースグループをオンラインにします。
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次に示すJP1/Baseの設定情報やデータベース情報をバックアップします。バックアップの手順の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」−「バックアップとリカバリー」のトピックを参照してください。
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定義ファイル
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共通定義情報
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backupsystemコマンドを実行して,JP1/AOの設定情報やデータベース情報をバックアップします。
- ポイント
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backupsystemコマンドでは,次のファイルはバックアップされません。必要に応じて手動でバックアップしてください。
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https接続用のSSLサーバ証明書ファイル
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https接続用の秘密鍵ファイル
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公開鍵認証用の秘密鍵ファイル
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作成したクラスタサービス制御コマンド
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クラスタソフト上で,JP1/AOが登録されたリソースグループをオフラインにします。
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次のリソースの起動,停止,および動作監視を有効にします。手順の詳細はクラスタソフトのドキュメントを参照してください。
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JP1/Base
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共通コンポーネントのデータベース
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HBase 64 Storage Mgmt SSO Service
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HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service
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HBase 64 Storage Mgmt Web Service
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HAutomation Engine Web Service
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HAutomation Engine
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stopclusterコマンド
- 注意事項
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stopclusterコマンドについては,リソースがオフラインになるときだけ実行されるよう設定してください。
誤ってこのリソースがオンラインのときに実行した場合は,KNAE01635-Eのメッセージが出力され,タスク操作が失敗します。この場合は,JP1/AOを停止し,このリソースをオフライン時にだけ実行するよう設定したあとに,JP1/AOを再起動してください。
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クラスタソフト上で,JP1/AOが登録されたリソースグループをオンラインにします。
指定したバックアップフォルダに,データがバックアップされます。
関連トピック
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マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」−「バックアップとリカバリー」のトピック