12.1 JP1/AOシステムをバックアップする手順(非クラスタ構成の場合)
JP1/AOのリプレースやデータベースのメンテナンスなどを実施する前に,JP1/AOおよびJP1/Baseの設定情報やデータベース情報をバックアップします。
- 注意事項
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JP1/Baseをバックアップしたあと,時間をおくとJP1/AOのデータベースの状態が変わり,不整合が発生するおそれがあります。そのため,JP1/AOとJP1/Baseのバックアップは間を空けないで続けて行ってください。
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JP1/AOのバックアップ・リストア時には,タスクの詳細情報の一部(ステップ一覧および進捗状況)が削除されたり,タスクの状態が一部変更されたりします。
バックアップ作業の前にlisttasksコマンドを実行することで,タスク詳細情報を出力しておくことができます。また,出力したタスク詳細情報を使用して,リストア後にsubmittaskコマンドを実行すると,指定日時実行タスクおよび定期実行タスクを同一の設定で別のタスクとして一括再登録できます。
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バックアップファイルを格納するフォルダに,十分な空き容量があることを確認します。バックアップファイルの容量に加えて,20MBの空き容量があることが目安です。
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操作できる権限およびロール:
OSのAdministrators権限またはroot権限を持つユーザー
JP1/AOシステムをバックアップするには(非クラスタ構成の場合):
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実行中,応答待ち中,異常検出,および停止中の状態のタスクがないことを確認します。ある場合は,タスクを実行停止するか,正常終了または失敗の状態になるまで待ちます。
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hcmdssrvコマンドまたはhcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行し,JP1/AOシステムを停止します。
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次に示すJP1/Baseの設定情報やデータベース情報をバックアップします。バックアップの手順の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」−「バックアップとリカバリー」のトピックを参照してください。
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定義ファイル
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共通定義情報
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backupsystemコマンドを実行して,JP1/AOの設定情報やデータベース情報をバックアップします。
- ポイント
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backupsystemコマンドでは,次のファイルはバックアップされません。必要に応じて手動でバックアップしてください。
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https接続用のSSLサーバ証明書ファイル
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https接続用の秘密鍵ファイル
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公開鍵認証用の秘密鍵ファイル
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hcmdssrvコマンドまたはhcmds64srvコマンドにstartオプションを指定して実行し,JP1/AOシステムを開始します。
指定したバックアップフォルダに,データがバックアップされます。
関連トピック
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マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」−「サービスの終了」のトピック
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マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」−「バックアップとリカバリー」のトピック