10.1 タスク処理エンジンの実行エージェントの設定に失敗する場合の対処方法
インストール中にKNAE04326-Eのメッセージが表示されて,タスク処理エンジンの実行エージェントの設定に失敗する場合は,JP1ユーザーの権限が不足していることが考えられます。この場合は,次の手順を参照して対処してください。
作業手順
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次のコマンドを実行してJP1/AOサービスを起動します。
- Windowsの場合
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共通コンポーネントのインストール先フォルダ\bin\hcmdssrv /start
- Linuxの場合
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/opt/HiCommand/Base64/bin/hcmds64srv -start
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次のコマンドを実行して,環境変数JP1_USERNAMEに,JP1_AO_Admin権限,JP1_AJS_Manager権限,およびJP1_JPQ_Admin権限を設定したJP1ユーザーを設定します。
- Windowsの場合
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set JP1_USERNAME=JP1ユーザー名
- Linuxの場合※
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export JP1_USERNAME=JP1ユーザー名
注※ Bourne Shell系のエディタを使用する場合の例です。
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サービス「HAutomation Engine」が起動している状態で,次のコマンドを実行して実行エージェントの設定を確認します。
ajsagtshow -l※
コマンドの実行結果を参照して次の3つの条件が満たされているかどうか確認してください。条件が満たされていない場合,手順4以降に進んで実行エージェントの設定を変更してください。条件が満たされている場合,手順4〜手順7は実施不要です。手順8に進んでください。
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@SYSTEMのCON-EXEの値が「50」になっている
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AGENT項目に「loop」が存在する
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AGENT項目に「userResponse」が存在する
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@SYSTEMのCON-EXEの値が「50」になっていない場合は,次のコマンドを実行して実行エージェントの多重度を変更します。
ajsagtalt -a @SYSTEM -c 00:00-00:00=50※
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AGENT項目に「loop」が存在しない場合は,次のコマンドを実行して実行エージェント「loop」を追加します。
ajsagtadd -a loop -s コマンドを実行するホスト名 -c 00:00-00:00=20※
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AGENT項目に「userResponse」が存在しない場合は,次のコマンドを実行して実行エージェント「userResponse」を追加します。
ajsagtadd -a userResponse -s コマンドを実行するホスト名 -c 00:00-00:00=70※
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次のコマンドを実行して実行エージェント変更後のJP1/AOシステムのバックアップを取得します。
- Windowsの場合
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backupsystem /dir バックアップデータのパス /auto※
- Linuxの場合
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backupsystem -dir バックアップデータのパス -auto※
- 注意事項
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実行エージェント変更後のバックアップを取得しないまま,restoresystemコマンドで既存のバックアップデータをリストアすると,実行エージェント変更前のJP1/AOシステムに戻ってしまうため注意してください。
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JP1ユーザーを,手順2で権限を設定したユーザーに変更します。
JP1ユーザーを変更する手順については,「4.2 JP1ユーザーを変更する手順」を参照してください。
- 注※
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コマンドの格納先については,「付録A.1 フォルダ一覧(Windowsの場合)」または「付録A.2 フォルダ一覧(Linuxの場合)」を参照してください。なお,コマンド名の先頭にajsが付くコマンドは,タスク処理エンジンのシステムファイルの格納先フォルダ内に格納されています。
関連トピック
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マニュアル「JP1/AO メッセージ」−「KNAE04000〜KNAE04999のメッセージ一覧」のトピック