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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation 構築ガイド


5.7.7 HAutomation Engineを制御するコマンド

HAutomation Engine(タスク処理エンジン)を制御するときに使用するクラスタサービス制御コマンドについて,クラスタソフトでの登録時に必要な情報を示します。

機能によって使用するコマンドおよび格納先は異なります。

なお,各コマンドの詳細は,JP1/Automatic Job Management System 3のマニュアルを参照してください。

表5‒12 HAutomation Engine(タスク処理エンジン)を制御するコマンドの登録時に必要な情報

登録する機能

説明

起動

タスク処理エンジンを起動します。

使用するコマンド

jajs_start.cluster

格納先

/etc/opt/jp1ajs2

使用例

jajs_start.cluster 論理ホスト名

起動コマンドの結果判定

動作監視の結果で判定してください。起動コマンドの戻り値は,0(正常終了)と1(引数異常)のため,戻り値での結果判定はできません。

停止

タスク処理エンジンを停止します。

使用するコマンド

jajs_stop.cluster

格納先

/etc/opt/jp1ajs2

使用例

jajs_stop.cluster 論理ホスト名

停止コマンドの結果判定

動作監視の結果で判定してください。停止コマンドの戻り値は,0(正常終了)と1(引数異常)のため,戻り値での結果判定はできません。

動作監視

タスク処理エンジンが正常に動作していることを監視します。タスク処理エンジンに障害が発生しても,フェールオーバーする必要がない場合,この機能は登録不要です。

使用するコマンド

jajs_spmd_status

格納先

/opt/jp1ao/system/JP1AJS2/bin

使用例

jajs_spmd_status -h 論理ホスト名

動作監視コマンドの結果判定
戻り値=0(正常)

タスク処理エンジンは正常に動作しています。

戻り値=1(エラー)

回復できないエラーが発生しました。異常と判定してください。

戻り値=4(一部停止)

タスク処理エンジンの一部のプロセスが何らかの問題によって停止しています。異常と判定してください。

戻り値=8(すべて停止)

タスク処理エンジンのすべてのプロセスが何らかの問題によって停止しています。異常と判定してください。

戻り値=12(状態確認エラー)

jajs_spmd_statusコマンドの状態確認処理でエラーが発生しました。一定回数を限度に,動作状態の確認をリトライしてください。

強制停止

タスク処理エンジンを強制的に停止し,使用中のリソースを解放します。

jajs_killall.clusterコマンドを実行すると,タスク処理エンジンの終了処理を一切しないで各プロセスを強制的に停止します。停止コマンドを実行しても処理が終了しないなどの問題が発生した場合にだけ実行してください。

使用するコマンド

jajs_killall.cluster

格納先

/etc/opt/jp1ajs2

使用例

jajs_killall.cluster 論理ホスト名