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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation 構築ガイド


4.6.1 JP1/AOとWebブラウザー間のポート番号を変更する手順

JP1/AOとWebブラウザー間のポート番号を変更するには,定義ファイルの編集やファイアウォールの例外登録が必要です。

なお,クラスタシステムの場合,実行系サーバと待機系サーバで同じ手順を実施してください。

事前作業

JP1/AOで待機中および実行中のタスクがないことを確認します。

[タスク]画面でタスクを確認し,実行状態(実行中,応答待ち中,異常検出,停止中)のものがあれば,実行停止するか,停止状態になるまで待ちます。

JP1/AOとWebブラウザー間のポート番号を変更するには:

  1. JP1/AOのサービスを停止します。

    非クラスタシステムの場合

    hcmdssrvコマンドまたはhcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行します。

    クラスタシステムの場合

    クラスタソフトを使用してサービスをオフラインにします。

  2. 次のとおり定義ファイルのキーを編集して,ポート番号の設定を変更します。

    JP1/AOとWebブラウザー間の通信方式によって変更する内容が異なります。

    通信方式がhttpの場合
    • 共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥httpsd¥conf¥httpsd.conf」(Windowsの場合)または「/opt/HiCommand/Base64/uCPSB/httpsd/conf/user_httpsd.conf」(Linuxの場合)にある「Listen」

      Windowsの場合,次の行の「23015」に変更後の番号を設定します。Linuxの場合,「23015」を「22015」に読み替えてください。

      Listen 23015
      Listen [::]:23015

      クラスタシステムの場合,実行系サーバと待機系サーバで同じ設定をしてください。

    • 「command_user.properties」にある「command.http.port」

      非クラスタシステムの場合とクラスタシステムの場合で,定義ファイルの格納フォルダが異なります。

      非クラスタシステムの場合

      JP1/AOのインストール先フォルダ¥confまたは/opt/jp1ao/conf

      クラスタシステムの場合

      共有フォルダ名¥jp1ao¥confまたは共有フォルダ名/jp1ao/conf

    通信方式がhttpsの場合

    共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥httpsd¥conf¥httpsd.conf」(Windowsの場合)または「/opt/HiCommand/Base64/uCPSB/httpsd/conf/user_httpsd.conf」(Linuxの場合)にある「Listen」および「VirtualHost ホスト名:ポート」

    Windowsの場合,次の行の「23016」に変更後の番号を設定します。Linuxの場合,「23016」を「22016」に読み替えてください。

    Listen 23016
    Listen [::]:23016
    <VirtualHost *:23016>
  3. Windowsの場合,hcmdsfwcancelコマンドを実行して,ファイアウォールの例外登録をします。

    Linuxの場合,OSの手順に従って例外登録をします。手順の詳細については,OSのドキュメントを参照してください。

    クラスタシステムの場合,実行系サーバと待機系サーバの両方で実施してください。

  4. JP1/AOのサービスを開始します。

    非クラスタシステムの場合

    hcmdssrvコマンドまたはhcmds64srvコマンドにstartオプションを指定して実行します。

    クラスタシステムの場合

    クラスタソフトを使用してサービスをオンラインにします。

  5. hcmdschgurlコマンドまたはhcmds64chgurlコマンドを実行して,URL情報を更新します。

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