1.2.1 インストールの前提条件を確認する
JP1/AOをインストールする前に,インストールする環境の確認および設定が必要です。
JP1/AOサーバ(JP1/AOをインストールするサーバ)について
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Administrators権限またはroot権限を持つユーザーでJP1/AOサーバにログインし,次の項目を確認します。
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JP1/AOのインストールに必要なディスク容量および前提OSを確認します。
詳細はリリースノートを参照してください。
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ネットワーク環境がTCP/IPプロトコルであることを確認します。
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ローカルホスト内のネットワーク送受信が遮断されていないことを確認します。
IPアドレス「127.0.0.1」に対するローカルホスト内のネットワーク送受信が遮断されている環境では,JP1/AOサーバのインストールおよび運用はできません。ファイアウォールの設定などで通信を遮断しないでください。
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JP1/AOサーバのOSがWindowsの場合,コントロールパネルで,地域の設定が「日本」,言語の設定が「日本語」になっていることを確認してください。
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JP1/AOサーバのOSがLinuxの場合,ロケールの設定で,LANG環境変数には「ja_JP.UTF-8」または「ja_JP.utf8」を設定してください。
JP1/AO以外の製品との関連について
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JP1/AOのインストールを始める前に,次に示す排他製品をアンインストールしてください。
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JP1/AJS3 - Manager
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JP1/AJS3 - Agent
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JP1/AJS2 - Manager
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JP1/AJS2 - Agent
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Hitachi Command Suite製品がインストールされている場合は,Hitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
Hitachi Command Suite製品がJP1/AOサーバにインストールされている場合,共通コンポーネントがJP1/AOと共有で使用されます。JP1/AOをインストールするときは,Hitachi Command Suite製品をすべて停止する必要があります。同様に,JP1/AOサーバにHitachi Command Suite製品をインストールする場合は,JP1/AOのサービスを停止する必要があります。
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JP1/AOをインストールすると,JP1/Baseのサービスが開始されます。JP1/Baseでサービスの開始順序を制御している場合は,サービスが開始しても問題ないことを確認してください。
JP1/AOサーバで実施する作業について
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セキュリティ監視ソフトウェア,ウイルス検出ソフトウェア,およびプロセス監視ソフトウェアを停止します。
これらのソフトウェアが動作している場合,インストールが失敗するおそれがあります。
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Windowsでのインストールの実行時に,JP1/AOのサービスの[スタートアップの種類]が[無効]になっているとサービスが開始できないため,インストールが失敗します。次のサービスの[スタートアップの種類]を[自動]または[手動]に設定してください。
なお,JP1/BaseがJP1/AOサーバにインストールされている場合,Hitachi Command Suite製品がJP1/AOサーバにインストールされている場合,またはJP1/AOを上書きインストールする場合によって,サービスの存在有無が異なります。存在するサービスの[スタートアップの種類]を変更してください。
サービス名
JP1/BaseがJP1/AOサーバにインストールされている場合
Hitachi Command Suite製品がJP1/AOサーバにインストールされている場合
JP1/AOを上書きインストールする場合
HAutomation Engine
×
×
○
HAutomation Engine Database _JF0
×
×
○
HAutomation Engine Web Service
×
×
○
HiRDB/EmbeddedEdition _HD0
×
○
○
HBase Storage Mgmt Common Service
×
○
○
HBase Storage Mgmt Web Service
×
○
○
HBase Storage Mgmt Web SSO Service
×
○
○
JP1/Base(HAutomation Common Base)
○
×
○
JP1/Base Control Service(HAutomation Common Control Service)
○
×
○
JP1/Base Event(HAutomation Common Event)
○
×
○
JP1/Base EventlogTrap(HAutomation Common EventlogTrap)
○
×
○
JP1/Base LogTrap(HAutomation Common LogTrap)
○
×
○
- (凡例)
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○:存在する ×:存在しない
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JP1/AOサーバのOSがLinuxの場合,インストール時に自動でファイアウォールの例外登録は行われません。OSで決められた手順に従って,例外登録を行ってください。
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Windowsイベントログがほかのプログラムで使用されている場合は,次のように対処します。
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[イベントビューア]ウィンドウが開いている場合は閉じます。
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[コンピュータの管理]ウィンドウが開いている場合は閉じます。
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イベントログ監視プログラムを停止します。
インストール時に,イベントログを参照するプログラムが動作しているとインストールが失敗するおそれがあります。
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JP1/AOサーバのOSがWindowsの場合,インストールを実行するときは,コマンドプロンプトを閉じてください。
インストール前からコマンドプロンプトを開いたままにした場合,インストール時に設定する環境変数の設定が反映されません。
関連トピック
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マニュアル「JP1/AO 運用ガイド」−「JP1/AOのサービス」のトピック
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マニュアル「JP1/AO 導入・設計ガイド」−「他製品と連携するための機能」のトピック
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マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)」−「Hitachi Command Suiteの常駐プロセス 」のトピック
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マニュアル「JP1/AO 導入・設計ガイド」−「ポート番号一覧 」のトピック