要約ルール
要約レコードは,収集したデータを一定の時間単位(分・時・日・週・月・年)ごとに要約してStoreデータベースに格納します。要約は,フィールドごとに定められた演算の定義に基づいて行われます。この演算の定義を「要約ルール」と呼びます。
要約によってStoreデータベースに追加されるフィールドを「追加フィールド」と呼びます。追加フィールドの有無や種類は要約ルールごとに異なります。追加フィールドの一部は,PFM - Web Consoleでレコードのフィールドとして表示されます。PFM - Web Consoleに表示される追加フィールドは,履歴レポートに表示するフィールドとして使用できます。
なお,要約によって追加される「追加フィールド」と区別するために,ここでは,各レコードの説明に記載されているフィールドを「固有フィールド」と呼びます。
追加フィールドのフィールド名は次のようになります。
-
Storeデータベースに格納される追加フィールド名
固有フィールドのPFM - Manager名にサフィックスが付加されたフィールド名になります。
-
PFM - Web Consoleで表示される追加フィールド名
固有フィールドのPFM - View名にサフィックスが付加されたフィールド名になります。
PFM - Manager名に付加されるサフィックスと,それに対応するPFM - View名に付加されるサフィックス,およびフィールドに格納されるデータを次の表に示します。
PFM - Manager名 |
PFM - View名 |
格納データ |
---|---|---|
_TOTAL |
(Total) |
要約期間内のレコードのフィールドの値の総和 |
_TOTAL_SEC |
(Total) |
要約期間内のレコードのフィールドの値の総和(utime型の場合) |
_COUNT |
− |
要約期間内の収集レコード数 |
_HI |
(Max) |
要約期間内のレコードのフィールド値の最大値 |
_LO |
(Min) |
要約期間内のレコードのフィールド値の最小値 |
- 凡例
-
−:追加フィールドがないことを示します。
要約ルールの一覧を次の表に示します。
要約ルール名 |
要約ルール |
---|---|
COPY |
要約期間内の最新のレコードのフィールド値がそのまま格納される。 |
AVG |
要約期間内のフィールド値の平均値が格納される。 次に計算式を示す。 (フィールド値の総和)/(収集レコード数) 追加フィールド(Storeデータベース)
追加フィールド(PFM - Web Console)※1※2
|
ADD |
要約期間内のフィールド値の総和が格納される。 |
HI |
要約期間内のフィールド値の最大値が格納される。 |
LO |
要約期間内のフィールド値の最小値が格納される。 |
HILO |
要約期間内のデータの最大値,最小値,および平均値が格納される。 固有フィールドには平均値が格納される。 次に計算式を示す。 (フィールド値の総和)/(収集レコード数) 追加フィールド(Storeデータベース)
追加フィールド(PFM - Web Console)※1※2
|
% |
要約期間内のフィールド値の平均値が格納される。 主に百分率のフィールドに適用される。 次に計算式を示す。 (フィールド値の総和)/(収集レコード数) 追加フィールド(Storeデータベース)
追加フィールド(PFM - Web Console)※3
|
R |
要約期間内のフィールド値の平均値が格納される。 主に1秒当たりの量を表すフィールドに適用される。 次に計算式を示す。 (フィールド値の総和)/(収集レコード数) Real-Timeレポートのdelta指定時は差分をIntervalで割る特殊な計算方法を採用する。 追加フィールド(Storeデータベース)
追加フィールド(PFM - Web Console)※1※2
|
− |
要約されないことを示す。 |
- 注※1
-
PFM - Manager名に「_AVG」が含まれるutime型のフィールドは,PFM - Web Consoleに追加される「(Total)」フィールドを履歴レポートで利用できません。
- 注※2
-
PFM - Manager名に次の文字列が含まれるフィールドは,PFM - Web Consoleに追加される(Total)フィールドを履歴レポートで利用できません。
「_PER_」,「PCT 」,「PERCENT 」,「_AVG 」,「_RATE_TOTAL 」
- 注※3
-
utime型のフィールドだけPFM - Web Consoleに追加される「(Total)」フィールドを履歴レポートで利用できます。